2025年3月14日
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BRICS諸国は、二国間決済に現地通貨を使用し、新開発銀行のような新しい金融機関を設立し、銀行や金融機関が国際送金に使用している主要ネットワークであるSWIFTに似た新しい国際決済システムを開発することで、間接的にドルを廃止している。
BRICSの脱ドル化の取り組みの中心にあるのは、米国と北京との貿易戦争、そしてロシアと中国に対する米国の制裁である。しかし、「ブラジルや他の参加国にとって、脱ドル化は地政学的な問題というよりはむしろ経済的実用主義の問題だ」とベルリンのハーティ・スクールのチアゴ・ベッシモ氏は言う。同氏によれば、為替レートの変動と貿易決済におけるドルへの依存はBRICS諸国の経済に不必要な負担を生み出している。これは、制裁対象ではない国であっても、ドルへの依存度を下げたいと考える理由の一つである。しかし、ワシントンのクインシー研究所のサラン・シドーレ氏は、このグループは「決定的で協調的な行動をとるほどのまとまりがない」と述べた。そして外交的に攻撃的なトランプ政権は、さらに多くの問題を生み出しているようだ。
ゴヤル氏がひっそりとワシントンを去った後、ルトニック商務大臣はインディア・トゥデイに対し、ドルに代わる通貨を作るというBRICSの目標はインドにとって「魅力的ではない」と語った。ゴヤル氏は今月下旬に再度米国を訪れ、再度の協議を行う予定だ。米印協議に詳しい関係者は、協議が「厳しい」と評する。米国は、インドが他のBRICS諸国、特にインドの主な石油と武器の供給国であるロシアからの購入について懸念を表明している。
ニューデリーは、貿易紛争の国内解決の仕組みを模索しているものの、ドルに公然と挑戦することには依然として慎重である。この動きは、BRICSフォーラムにおけるインドの長年の立場に沿ったものである。異なる加盟国の外交筋２人によると、インド政府はドルへの依存を減らす仕組みなど通貨協力を深める提案を検討したが、７月にリオデジャネイロで開催されるＢＲＩＣＳ首脳会議の明確な目標としてこの考えを提示するまでには至らなかったという。
「インドは公的には米ドルに挑戦する可能性のあるあらゆる取り組みから距離を置いている」とベッシモ氏は述べた。「しかし、水面下では西側諸国の金融システムへの依存を減らす可能性のある代替策を模索している。」インドの慎重な立場はエジプトとサウジアラビアによって支持されている。
BRICSの2つの新メンバーはまた、ベッシモ氏が「短期および中期的には実行が難しい」と表現したプロジェクトでホワイトハウスを動揺させることなく、ドナルド・トランプ政権下での米国との関係における戦略的役割を最大限活用したいと考えている。
11月の選挙でトランプ氏が勝利したわずか数週間後、インド中央銀行総裁は、BRICSの枠組み内での脱ドル化はインド政府の目標ではないと明言した。同氏によれば、銀行は各国と現地通貨で貿易を行う協定を数件のみ承認している。ニューデリーは、EUとは異なり、BRICS諸国は共通通貨を運用できるほど地理的に近いわけではないと指摘している。先週、インドのスブラマニヤム・ジャイシャンカール外相は、インドは米ドルの価値を低下させることに「全く関心がない」と述べた。
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