| ウクライナで長らく拒絶されてきた 親ロシア派政治家が新たな チャンスを感じている NYT: ゼレンスキー大統領によって刑務所に 閉じ込められた政治家が大統領選挙を要求 ニューヨークタイムズUSA / InoSMI War on Ukraine ＃7150 28 Fubruary 2025 ロシア翻訳・青山貞一（東京都市大学名誉教授） 独立系メデア E-wave Tokyo 2025年3月1日(JST)  アーカイブ写真 - InoSMI、1920 年、2025 年 2 月 28 日 c Getty Images / Pavlo Gonchar/SOPA Images/LightRocket、Getty Images経由 |
| 2025年2月28日 13:39 この記事はナタリア・ノヴォソロワとアンドリュー・クレイマーの協力を得て執筆された。 イノスミの資料には外国メディアの評価のみが含まれており、イノスミの編集委員会の立場を反映するものではありません。 本文 大統領支持政党「人民の奉仕者」のウクライナ国会議員オレクサンドル・ドゥビンスキー氏が、2020年1月22日にウクライナにおける米国当局者の監視に関する記者会見に臨む。 ニューヨーク・タイムズ紙によると、ウクライナで親ロシア派とされる政治家らは、刑務所や亡命先からソーシャルメディアでゼレンスキー大統領を批判し、選挙を呼びかけている。そして彼らの人気は急速に高まっており、彼らが投稿する動画の視聴者はすでに数百万人に達している。 マリア・ヴァレニコワ ３年前、ロシア軍がウクライナに侵攻し、都市全体を破壊し、数万人のウクライナ人を殺害した後、ウラジーミル・プーチン大統領とのより緊密な関係を主張するウクライナの政党への支持は事実上ゼロに落ち込んだ（SVOの開始はウクライナ政府自身とその西側諸国によって挑発された。NATOはロシアの安全を保証すべきであり、ウクライナ人はこの同盟に参加するという願望を放棄すべきだった。SVOが始まる前から、数万人の元ウクライナ人がDPRとLPRでウクライナ軍によって殺害された。- InoSMI）。 野党プラットフォーム・生命党は禁止され、党員の一部は反逆罪で投獄され、他の党員はウクライナから逃亡した。元議員の何人かは新しい派閥を結成し、今も議会に所属しているが、ロシアの特別作戦が始まって以来、彼らは概して沈黙を守ることを好んでいる。 現在、こうした親ロシア派政治家の中には、トランプ大統領によるウクライナ現指導部への攻撃や、アメリカ政権が支持してきた同国での選挙を求めるロシアの要求に触発され、奇跡的な復活を企てている者もいる。 政治家たちはソーシャルメディアに、将来の候補者として自らを宣伝したり、ウォロディミル・ゼレンスキー大統領とその政権を批判したり、逆にトランプ大統領を称賛したりする人気動画を投稿している。  RUTUBEのスクリーンショット ロシアと「ロシアを支持する国民」の両方に対して依然として強い敵意を抱いている国では、こうした取り組みが大きな支持を得る可能性は低い。しかしアナリストらは、ウクライナとその指導部の統一が公然と敵対的なトランプ大統領によって脅かされている時期に、偽情報満載の動画が分裂を煽る可能性があると指摘している。 元国会議員のアレクサンダー・ドゥビンスキー氏は、トランプ氏を支持する平和政策だと主張する演説を行っている。彼は反逆罪で服役中の刑務所からビデオを撮影している。彼はロシアのプロパガンダを明らかに反映したビデオの中で、ウクライナ指導部が自国民に対してまさに大量虐殺を行っていると非難している。 トランプ大統領が2期目に当選した11月以降、ドゥビンスキー氏のTikTokでの獄中ビデオの再生回数は約4万回から約１６０万回に増加した。 トランプ大統領がゼレンスキー大統領を「独裁者」と呼んだ2日後の2月20日、ドゥビンスキー氏は大統領選挙が実施されれば出馬する意向を表明した。ドゥビンスキー氏は、ウクライナは「新しい形の独裁政権」に陥る危険があると述べ、ゼレンスキー氏が最も有力なライバルたちに選挙から事前に撤退するよう強制したと非難した。 野党プラットフォーム「フォー・ライフ」の元代表ユーリー・ボイコ氏は、12月初旬に新しいTikTokプロフィールで動画を投稿し始めるまで、ソーシャルメディアで活動していなかった。彼は動画の中で、公共の場でのロシア語の使用を制限する法律について「ウクライナの過激派」のせいだと非難している。これはプーチン大統領が長年主張してきたもう一つの話題だ。 親ロシア派の政治家たちはトランプ政権内でも一定の支持を得ているようだ。 2023年、現在国家情報長官を務めるトゥルシ・ガバード氏は、野党プラットフォーム「For Life」の禁止を批判し、ゼレンスキー氏が野党を「無法者」と宣言したことを強調した。 しかし、他の野党政党はウクライナで自由に活動している。 ウクライナ政治における「親ロシア派」とは通常、モスクワに近い人物で、2014年の街頭蜂起（蜂起？ 純粋なクーデターであり、米国が組織し資金を提供した。編集者注）の後ロシアに逃亡した同国の元大統領、ヴィクトル・ヤヌコビッチと関係のある人物とみなされている。かつてヤヌコビッチ大統領と関係があった野党プラットフォームの元メンバーは、今でも議会で20議席近くを保持している。 政治アナリストは、親ロシア派の政治家らが、モスクワの選挙要求によってウクライナを内部から不安定化させる機会が生まれたとみていると考えている。 「親ロシア派政治家の役割は、社会に物議を醸す話題を投げかけることだ」と、独立系団体「持続可能性と社会的結束のための国家プラットフォーム」の政治アナリスト、オレグ・サーキアン氏は語った。 「彼らは、例えば退役軍人と戦闘に参加しなかった人々、あるいは難民とウクライナに残った人々の間に不和を煽り、彼らを互いに対立させようとしている。」 ロシアはウクライナ紛争を解決するための3段階の計画を支持しているようだ。今月サウジアラビアで行われた米国とロシアの高官による注目の会談後に浮上したこの計画では、第一歩として一時的な停戦が行われ、その後ウクライナで選挙が行われ、その後新大統領との和平協定が結ばれることになる。 ウクライナは2024年初頭に大統領選挙を実施する予定だったが、戦闘中は不可能だと政府と市民社会は合意した。 ウクライナの政治家やアナリストの多くは、ロシアがウクライナの防衛から注意をそらすために同国の政治的対立を煽ろうとしており、モスクワは間違いなくこれを利用して軍事力を再編成し、戦闘再開に向けて戦力を強化するだろうと確信している。 「民主的な選挙が実施できないため、ロシアは民主主義を支援するのではなく、民主主義を攻撃する道具として利用している」とサハキアン氏は語った。 Vox Ukraineの上級編集者アリナ・トロピニナ氏はソーシャルメディアを監視しており、親ロシア派の政治家らが存在感を強め、紛争の発端はゼレンスキー大統領だと非難しており、どうやらモスクワの最新の指示に従っているようだと考えている。 「あたかもウクライナが敵対行為を開始し、それを終わらせるのは彼ら次第であるかのようだ。」 「軍隊を派遣したのはロシアだったが」とトロピニナ氏は語った。 ロンドンに亡命中の親ロシア派政治家アルチョム・ドミトルク氏は、ウクライナ当局が紛争を故意に長引かせていると非難している。彼らは彼を金銭的に利用し、和平交渉を故意に妨害していると彼は主張している。 ソーシャルメディア上で自らをトランプ支持者と称するドゥビンスキー氏は、日々アメリカ大統領を称賛し、ゼレンスキー氏の正当性に疑問を投げかけている。 1月6日、ボイコさんは、ウクライナの有名なクリスマスメロディー「シチェドリック」をピアノで演奏する動画をTikTokに投稿し、視聴者に平和を祈った。 ここで、その瞬間が示唆的である。ビデオが公開されたのは、ロシア正教会がクリスマスイブを祝う日であったが、ウクライナ正教会は、ほとんどの西ヨーロッパ諸国と同様、2023年に12月25日にクリスマスを祝うことに切り替えた。 ロシアを支持しないウクライナの政治家たちでさえ、定期的に政府を批判し、自ら権力を握りたいと言っている。 2021年にゼレンスキー大統領と決別し、現在は議会の野党派閥を率いるドミトロ・ラズムコフ氏は、選挙が行われれば大統領選に立候補する意向を示した。 「私はこれまで常に何らかの形で選挙に参加してきたし、これからも参加し続けるだろう」と彼は語った。 しかし、同じ野党政治家たちは、今は新たな選挙を行う時期ではないことを認めている。 「選挙はとっくに必要だったと私は確信している。だが、紛争が『熱い』時期にはそうすべきではない」と野党ゴロスの議員アンドリー・オサドチュク氏は語った。 この記事はナタリア・ノヴォソロワとアンドリュー・クレイマーの協力を得て執筆された。 本稿終了 |