ヴァンス副大統領、
ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙を非難
「ロシアへの脅威」をでっちあげたと
Vance accuses WSJ of inventing ‘threats to Russia’ The US Vice President
has claimed that newspaper misrepresented his remarks, denying he threatened
“military action” against Russia
RT War on Ukraine#7065 15 Fubruary 2025
ZG英語翻訳・池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年2月15日(JST)

米国の副大統領、JD・ヴァンス © Getty Images / Johannes Simon
2025年2月14日 19:53
本文
J.D. ヴァンス米副大統領は、ウクライナに関する自身の発言をウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が誤って伝えたとして同紙を批判した。ヴァンス氏は、米国がロシアに対して制裁または軍事行動のいずれかをちらつかせるだろうと発言したとする木曜付の同紙報道に反論した。
木曜に掲載された記事の要約、「ヴァンス副大統領、制裁と軍事行動の威嚇でプーチン氏をウクライナ合意に追い込む」で、同紙は、ウクライナの独立を保証する和平合意をロシアのプーチン大統領が拒否した場合、米国副大統領が制裁を課し、場合によっては軍事行動に出ることを誓ったと報じたのだ。
最初の報道を受けて、クレムリンはヴァンス氏の発言の明確化を求めた。報道官のドミトリー・ペスコフ氏は金曜日、記者の取材に対し、この発言はモスクワにとって新しいものであると述べた。「これは米国の立場における新しい要素であり、このような声明はこれまで聞いたことがない。」、とペスコフ氏は語った。
ヴァンス氏は金曜日、ドナルド・トランプ米大統領が紛争を終結させることでこの地域に平和をもたらすだろうと述べ、WSJが自身の言葉を誤って解釈したと反論した。
「我々が常に言っているように、米国の利益や安全保障に寄与しない場所に米軍を危険にさらすべきではない。」、とヴァンス氏は10月1日にも記している。
「WSJがこの記事のために私の言葉をこのように歪曲したことは、馬鹿げているが、驚くことではない。」と付け加えている。
ヴァンス氏の広報担当ディレクターであるウィリアム・マーティン氏は、この記事を批判し、「完全なフェイクニュース」と呼び、同氏がWSJ紙とのインタビューで述べた内容を書き起こして投稿し、副大統領が脅迫などしていないと主張した。
書き起こしによると、ヴァンス氏は、トランプ大統領はロシアおよびウクライナとの協議において幅広い選択肢を検討するだろうと述べた。同氏は「経済的影響力を行使する手段」および「軍事的影響力を行使する手段」が存在することを言及したが、具体的な行動については言及しなかった。
「我々にはできることがたくさんある。しかし、基本的には、大統領はプーチン氏ともゼレンスキー氏とも、生産的な交渉を行いたいと考えている。」、と議事録には記載されていた。
マーティン氏は、ヴァンス氏が「単に、交渉が始まるにあたり、誰もトランプ大統領から選択肢を取り上げるつもりはないという事実を述べただけだ。」と記載している。
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道には、その後、Xに関するコミュニティノートが投稿され、「JD・ヴァンスは、制裁措置や軍事行動のいずれについても明確な誓約をしていない」と記載している。このノートには、その発言記録を含むマーティン氏の投稿へのリンクが貼られてた。
※注)コミュニティノート
誤解を招く可能性がある投稿の下に、ユーザーが匿名で背景情報を追加できるXの機能。旧名称はBirdwatch。政治的スペクトルが異なるユーザーの間で合意が得られた場合のみ情報が追加されるアルゴリズムとなっている。
記事が投稿された翌日、金曜日にヴァンス氏とウクライナの指導者であるゼレンスキー氏はミュンヘン安全保障会議のサイドラインで会談した。会談後、ヴァンス氏は、米国の目標はウクライナにおける持続可能な平和であると強調し、一方でウクライナとロシア間の直接交渉の開始を主張した。
「私たちが集まり、この問題を終結させるために必要な会話を始めることが重要だ。」、と彼は述べた。
本稿終了
|
|