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トランプ大統領、財務長官をキーウに派遣
スコット・ベッセン財務長官が今週にもウクライナを訪問し、レアアース鉱物に関する潜在的な取引について協議する可能性がある
  Trump to send Treasury secretary to Kiev. Scott Bessent could visit Ukraine as soon as this week, reportedly for talks on a potential deal for rare-earth minerals
RT
War on Ukraine#7046 11 Fubruary 2025

ZGLY
英語翻訳・池田こみち(環境総合研究所顧問)i
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年2月13日(JST)


米国財務長官スコット・ベッセン © Getty Images / Chip Somodevilla / Staff

2025年2月11日 21:00

本文


 ドナルド・トランプ米大統領は火曜日、スコット・ベッセン財務長官をウクライナに派遣すると発表した。早ければ今週にも実施されるこの訪問では、キーウへの支援と引き換えにレアアース鉱石の潜在的な取引について協議が行われる予定であると、複数のメディアが報じている。

 トランプ氏は最近、キーウは米国に重要な鉱物を供給することで、「米国の3000億ドル(約33兆円)の支援」の対価を確保しなければならないと要求した。月曜日には、目に見える利益なしにウクライナへの資金援助を続けるのは「愚か」だとFox Newsに語った。

 電気自動車、スマートフォン、ミサイルシステム、その他の先進的な電子機器において、電力を運動に変換する磁石の生産に不可欠なレアアースは、実用的な代替品がなく、今後数年間で需要が大幅に増加すると予想されている。

 ベッセン氏は、トランプ政権でキーウを訪問する初の閣僚級高官となる。

 火曜日のTruth Socialの投稿で、トランプ氏はベッセン氏をウクライナの指導者であるゼレンスキー氏との会談に派遣すると述べ、モスクワとキーウの間の紛争は「必ずや、そして間もなく終結する」と述べた。

 さらにトランプ氏は、米国は「世界中で数十億ドルを費やしたが、ほとんど成果はなかった」と主張した。

 トランプ氏はベッセン氏の訪問日程を明らかにしていないが、ブルームバーグとロイターは、予備交渉のために今週中に行われると報じている。

 ゼレンスキー氏は、そのような取引に前向きな姿勢を示しているが、キーウがレアアースとして主張しているもののほぼ半分が、ロシアが支配する地域にあることを認めている。同氏は、投資が行われる前に、キーウの支援者は鉱物資源が豊富な地域からロシア軍を追い出す手助けをしなければならないと述べた。

 ウクライナ紛争が2022年に激化する前、同国は軍事およびエネルギー産業にとって重要なチタンとリチウムの埋蔵量でヨーロッパ最大を誇っていた。フォーブス誌によると、ウクライナの総鉱物埋蔵量14兆8000億ドルのうち、約7兆ドルがドネツク州とルガンスク州の旧ドンバス地域にある。

 しかし、この二つの地域は、ウクライナのキーウで西側が支援するマイダン・クーデターが起きた後、2014年にウクライナからの独立を宣言し、その後ロシアへの編入を投票で決定した。

 トランプ大統領の要求は、ドイツのオラフ・ショルツ首相をはじめとする人々から強い批判を招いた。ウクライナの資源を防衛支援の資金源として利用することは「非常に利己的である」と主張している。

 米国の指導者は、紛争の迅速な解決を呼びかけ、モスクワとキーウ間の和平交渉の可能性を示唆している。報道によると、トランプ大統領はキーウ担当の特使であるキース・ケロッグ氏に100日以内の解決交渉を命じたという。

 しかし、計画の具体的な詳細については明らかにされていない。モスクワは交渉には前向きな姿勢を示しているが、交渉は平等かつ相互に受け入れ可能な条件基づいて行われなければならないと主張しており、現地の現実とロシアの国益を反映したものでなければならないとしている。

 ブルームバーグによると、ケロッグ氏は今後数週間のうちに、トランプ氏に紛争終結に向けた戦略案を提示する予定である。

本稿終了