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「友好関係を断つことはありえない」―インド特使、ロシアとの関係について語る
印露の貿易、エネルギーそして強固な政治的関係を語った

No question of abandoning friendship’ – Indian envoy on ties with Russia.
RT War on Ukraine#6912 20 January 2025


英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メデア E-wave Tokyo 2025年1月27日(JST)

モスクワのインド大使ヴィナイ・クマール氏 © RT

2025年1月26日 11:39 インド

本文

 ニューデリーとモスクワのパートナーシップは信頼性が高く、弾力性に富み、両国は貿易、エネルギー、政治の各分野で関係を強化している、とインドのモスクワ大使であるヴィナイ・クマール氏は、インドが76回目の共和国記念日を迎えた日曜日に公開されたRTとの最近のインタビューで語った。

 クマール氏は、インドとロシアが関係を深め続けている理由について説明し、モスクワを「信頼できるパートナーであり友人」と表現した。「これは非常に強固な関係であり、多くの奥深いものがあります(薄っぺら名者ではありません)。」と彼は述べた。

 欧州評議会のための2024年11月~12月に実施された調査が今月初めに発表されたところによると、ロシアを同盟国と見なすインド人は61%に上り、これは他のどの国よりもはるかに高い数字である。さらに18%のインド人はロシアを「戦略的に協力しなければならない、必要なパートナー」と特徴づけた。

 モスクワとの関係について、西側諸国のパートナーからニューデリーに圧力がかかっていることについて尋ねられたクマール氏は、インドは非常に古い文明であり、「我々の考え方は非常に自立している」と指摘した。「ロシアは何十年にもわたって非常に重要なパートナーであった。 だから、友好関係やパートナーシップ、協力関係を断つなどということはありえない。」、と述べた。

 インドは、米国とその同盟国からの圧力にもかかわらず、モスクワとの外交および貿易関係を維持し、エネルギー、防衛、その他の分野での協力を拡大している。世界第3位の石油消費国であるインドは、自国の必要量の85%以上を輸入に頼っており、現在、原油の最大の供給国はロシアである。ニューデリーは、エネルギー安全保障を確保する上でモスクワの役割を強調し、ロシアの原油を購入することは世界的なエネルギー市場を安定させ、広範囲にわたる危機を回避することにつながると主張している。

 特命全権大使は、エネルギーは依然としてインドにとって優先事項であると指摘し、ロシア産原油が同国のニーズを満たす上で重要な役割を果たしていることを強調した。「政府の政策は、インド国民に手頃な価格で持続可能なエネルギー手段を提供することです。なぜなら、エネルギー安全保障は、我が国の社会経済発展にとって最も重要な優先事項のひとつだからです。企業は、価格面で最も競争力があり、持続可能性の高い供給源から原油を輸入しています。」、とクマール氏は述べ、さらに「ロシア産原油は今後も引き続きインドに流入するだろう。」と付け加えた。

 この発言は、米国と英国政府がロシアの主要な石油輸出企業であるガスプロム・ネフチ社とスルグトネフテガス社、および関連企業、そして主にロシア産原油を輸送するタンカーのいわゆる「影の船団」と呼ばれる183隻の船舶を対象に課した最新の制裁措置を背景にしたものである。

 印露両国間の貿易拡大について、クマール氏は決済における自国通貨使用へのシフトに言及した。「ロシアとインド間の貿易取引の70%はすでに自国通貨で決済されています。」、と述べ、この数字はさらに増加するだろうと付け加えた。

 大使はまた、インドとロシアの緊密な政治的つながりについても強調した。 プーチン大統領は、昨年二度にわたってナレンドラ・モディ首相と会談した後、第23回年次サミットに招待された。「大統領は招待を承諾しており、都合の良い日程を調整中です。昨年インド首相が二度ロシアを訪問したことも含め、こうした交流は、両国間の交流の広がりを示しています。そして、プーチン大統領が訪問すれば、両国の関係はさらに拡大するでしょう。」、とクマール大使は述べた。 頻繁な会談が世界にどのようなメッセージを送っていると思うか、という質問に対して、大使は次のように指摘した。「友人同士は会い続ける必要があります。」

 インドの共和国記念日は、1947年にイギリスから独立したインドが憲法を制定し、主権国家となった1950年の歴史的瞬間を記念する日である。


インタビュー写真(動画は略)

本稿終了