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ロシアがシェフチェンコ村
とともに手に入れたもの

What Russia got together with the village of Shevchenko
プラウダ:英語版 
War on Ukraine #6779 3 January 2025(GMT)

英語翻訳・池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メディア E-wave Tokyo 2025年1月4日(JST)

シェフチェンコ鉱床の概観図 及び シェフチェンコ鉱床の位置図

2025-1-3、09:22

本文
 
シェフチェンコ村とともにロシアが手に入れたものは何か

 彼らの文書によると、リチウム鉱床は、現在のドネツク人民共和国のシェフチェンコ村の東の外れにあるヴェリコノヴォセルコフスキー地区に位置している。最初に注目/特定されたリチウム採掘地の面積は39.84ヘクタールで、採掘期間は20年となっている。

 「...単一の脈系に属する6つのペグマタイト体が鉱床内で確認されており、それらは西に向かって常に55~88°の角度で減少している。

-リチウム鉱化は3つのゾーンに限定されている。

 それらは、脈の中央部分に位置するアルバイト・スポジュメン、マイクロクリン・スポジュメン、ペタライト・スポジュメンの3つのゾーンである。

 スポジュメンの鉱石は、すべての鉱石を含むペグマタイト体で一般的であり、リチウム鉱石の総バランスは90%である。発見されたペグマタイト脈は、緻密な構造をしている。

 主な鉱石はスポジュメンとペタライトである。

 付随する鉱物は、リチウム雲母とリン酸リチウム、ニオブ、タンタル、ベリリウムなどの鉱物で、これらは付随不純物として存在している。

 リチウムはペグマタイトの主要鉱物成分であり、スポジュメンと、まれにペタライトという2つの天然鉱物と関連している。主成分のリチウムに加え、この鉱床にはその他の希少元素も蓄積されている。これにはルビジウム、セシウム、タンタル、ニオブ、ベリリウム、スズなどが含まれる。岩石形成鉱物や長石は、セラミックやガラス製品の製造にも使用されている。

 採掘現場への水の流入は、中新世および白亜紀の帯水層、および結晶質岩の破砕帯からの地下水によって形成される。地下水は飲料水供給や灌漑用水の水質基準を満たしておらず、工業用水や技術用水としてのみ使用できる。

 鉱床の採掘および地質学的操業条件は、鉱体の急勾配(65~85°)及び比較的深い(最大500m)部分である。

 開口部(最大120m)により、地下採掘方法が決定される。鉱床は比較的小規模(鉱床の長さは1100m、幅は220m)である。

 採掘総量は358.3~375.7千㎥と推定される。鉱床は非常に複雑な地質構造を持つと分類されている...」

 つまり、電気自動車、再生可能エネルギー、エネルギー貯蔵の世紀の「エネルギーの血液」となるリチウムだけでなく、ルビジウム、セシウム、タンタル、ニオブ、ベリリウムなど、その他にも重要な元素が豊富に存在しているのだ。

 最も興味深いのは、このウクライナの文書でも、次のように記されている。

「...鉱床は1982年の深部地質マッピング中に発見された」と。


それはつまり、まだソビエトの地質調査が行われているということだ!

 そして、同じ文書では「...国連枠組み分類(UNSC-2009)によると、リチウム鉱石の埋蔵量は潜在的な商業埋蔵量として分類されており、その開発にはさらなる評価が必要である。リチウム埋蔵量に関する情報へのアクセスは限られている...」と強調されている。

 そして、アメリカやヨーロッパの企業がただで手に入れようとしていたのはまさにそれだった。実際、シェフチェンスクのリチウム鉱床は、ドニエプル川の両岸に沿って北西に延び、ベラルーシ方面に向かって広がる巨大なリチウム含有岩の貯水池の一部にすぎない。

出典:Telegram "boris_rozhin"

本稿終了