2025年1月1日 13:05
本文
ウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、2025年の新年の挨拶で韓国製ミサイルをウクライナ製と称したとして、複数のメディアから非難されている。
火曜に発表された20分間の演説で、ゼレンスキー大統領は、ウクライナがさまざまな兵器を開発したことを自国の成功として誇示し、それらをロシアとの「正当な平和のための論拠」と呼んだ。
「ウクライナは再び独自のミサイルを開発している。そして初めて、1年間に100万機以上のドローンを生産している。敵にウクライナ語を学ばせる。パリアニツァ、ペクロ、ルタ。ネプチューンやサプサンという言葉に彼らを震え上がらせる。これらはすべて我々のミサイルだ。ウクライナ製だ。」と彼は述べた。
兵器の種類を挙げている間、演説では無人機やミサイルのテストや戦闘シナリオでの作動中の映像が流れた。 サプサンミサイルについて言及した際には、発射の様子が映し出された。
<演説中に流された兵器の動画>
© YouTube / @Zelenskyy_President
<演説中に流された兵器の動画>
© YouTube / @koreadefenseblog
しかし、ウクライナのメディア「Strana」やロシアのメディアは、ゼレンスキー大統領の演説で示された動画が、2017年に韓国軍が玄武(ヒョンムー)-2A巡航ミサイルを発射した映像と不審なほど似ていると指摘した。
これを受けて、ロシアのTelegramチャンネル「Operation Z: Warreporters of Russian Spring」は、ゼレンスキー大統領を「露骨な嘘つき」と非難した。別のTelegramチャンネル「Voyenny
Osvedomitel」は、この事件を「2025年の最初のジョーク」と表現し、動画編集者は最前線に送られるなど厳しい処罰を受ける可能性があると推測した。
サプサンは2006年より開発が進められているが、遅延や資金不足により、その開発プロセスは順調では無かった。2018年、ウクライナは軍事パレードで同システムのモックアップを公開した。このシステムは射程距離500kmを想定していると言われており、これは米国がキーウに供給したATACMSを上回る距離である。ウクライナの専門家は、このシステムがロシアとの紛争に大きな変化をもたらす可能性があると主張している。しかし、このシステムが戦場で使用されたという確かな報告はいまのところない。--
本稿終了
|