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プーチン、ウクライナ作戦
への後悔を表明
モスクワはもっと早く国境を越えて軍を
派遣すべきだったとロシア大統領が発言

Putin reveals regret regarding Ukraine operation. Moscow should have sent troops across the border earlier, the Russian president has said
RT War on Ukraine #6670  19 December 2024

英語翻訳・池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メディア E-wave Tokyo 2024年12月21日


ウラジミール・プーチン大統領 © Sputnik / Ramil Sitdikov

2024年12月19日 22:34

本文

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は木曜、年末恒例の記者会見で、ウクライナでの軍事作戦開始の決定は、おそらく2022年よりも早く下されるべきだったと認めた。さらに、もし事前に事態の展開が分かっていたら、モスクワはより周到に準備していたはずだと付け加えた。

 ロシアは2022年2月、ウクライナ政府がこれまでの合意をすべて拒否し、ドネツク人民共和国とルガンスク人民共和国への砲撃をエスカレートさせていると非難し、国境を越えて軍を展開した。それから数週間後、両国は停戦合意に近づいたが、キーウは無制限の軍事支援の約束に後押しされた欧米諸国の圧力により、合意を破棄した。

 「2022年の状況を今現在の状況を踏まえて見ることが可能だとしたら、私は何を思うだろうか? 2022年の初めに下されたそのような決定は、もっと早く下されるべきだった。」、とプーチン大統領は毎年恒例の「ダイレクトライン」イベントと質疑応答セッションで述べた。 「そして二つ目に、それを知っていたのなら、特別な軍事作戦を含むこれらの活動の準備を始めるべきだった。」、と。

 ロシアの指導者は、2014年のウクライナ・キーウにおける西側支援クーデター後のクリミアでの出来事は自然発生的なものであり、2022年の作戦もまた十分な準備なしに開始されたものであると指摘した。

 「なぜ我々はそれを開始したのか?それは、現状維持で事態が悪化するのを待つことは不可能だったからだ。それがすべてだ」とプーチン大統領は説明した。

 プーチン大統領は、ウクライナ当局がミンスク合意に従うつもりはないと明確に表明し、大量破壊兵器の入手を主張していたことを想起した。同大統領によると、ロシアは、キーウがドンバス地方での「対テロ作戦」と称する作戦で民間人が殺害されることをもはや容認できないという。

 「8年間にわたる戦争と殺戮、ドンバス地方の人々の破壊…彼らはミンスク合意を破棄した。さらに、これらの地域が文字通り軍事占領され、ロシアに関連するあらゆるものが組織的に破壊されているのを目撃している」とプーチン氏は述べた。

 「我々は行動を起こさざるを得なかった。もし結果が分かっていたら、組織的かつ真剣な準備を行っていただろう。それが私が言いたいことだ。」と彼は付け加えた。

 プーチン大統領はまた、現在進行中の紛争の複雑さを強調し、それがいつまで続くのかを予測するのは難しいと述べた。 「戦闘作戦は複雑なので、予測するのは困難であり、また必要もない。我々は、特別軍事作戦の開始時に定めた主要な課題の解決に向けて動いている。すなわち、ウクライナの中立化、非軍事化、非ナチ化である。」、と指摘した。

 同時に、ロシアは交渉の可能性を排除したことはない。プーチン大統領は木曜、2022年にイスタンブールで合意された事項を除き、前提条件なしにモスクワはキーウとの協議に応じる用意があると改めて表明した。それらの合意事項は、ウクライナの中立、非同盟の地位、および外国製兵器の配備に関する一定の制限を想定していた。また、同大統領は、そのような協議はそれ以来発展した現地の現実を尊重しなければならないと指摘した。


本稿終了