2024年12月16日 15:06
本文
ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務次官は、イスラエル軍が隣国シリアへの侵攻を開始したことを受けて、イスラエルはシリアで進行中の危機がもたらす
「好機に酔いしれること」を避けるべきだと警告した。
今月初め、シリア反政府勢力はハヤト・タハリール・アル・シャム(HTS)のジハード主義者らが率い、全国で奇襲攻撃を開始し、首都ダマスカスを含むいくつかの主要都市を占領した。これを受けてシリアのバッシャール・アサド大統領は辞任し、ロシアへの亡命を認められた。
アサド政権の崩壊後、イスラエル国防軍(IDF)はシリアとゴラン高原の間の緩衝地帯に侵攻した。国連やアラブ諸国からの厳しい批判にもかかわらず、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は日曜日、不法占領地域のユダヤ人人口を拡大し、ゴラン高原に無期限に 「定住」する計画を内閣が承認したと発表した。
リャブコフ氏は月曜日の展開についてコメントし、シリアで舞台裏で活動している外部勢力は誰かと尋ねられた。同外交官は、その存在が「明らかに目に見えている」米国を別にすれば、イスラエルが現状の
主な「受益者」の一つであると述べた。
「西エルサレムの一部の『短気な人々』に対し、好機に酔いしれないよう警告したい」とリャブコフ氏は述べ、「現在多くの人が話題にしているゴラン高原の併合は絶対に受け入れられない」と強調した。
彼はイスラエルに対し、ゴラン高原に緩衝地帯を設置することを定めた1974年のシリアとの軍事撤退協定の完全な履行に戻るよう求めた。
イスラエル政府は以前、アサド政権の崩壊により 合意は「崩壊した」と主張していた。
イスラエル国防軍のヘルジ・ハレヴィ参謀総長は、イスラエルは「シリアで起こっていることに介入していない」し、「シリアを統治する意図はない」と述べた。しかし、シリア軍が崩壊した後、「テロ分子がこちらに来るという脅威があり、我々は前進したので…過激なテロ分子は我々との国境近くには定着しないだろう」と彼は述べた。
イスラエルのイスラエル・カッツ国防相も、緩衝地帯への侵入は「重戦略兵器やテロリストのインフラ」のない新たな「安全地帯」を作るのが目的だと述べた。
本稿終了
|