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シリア危機が終結間近で
あると結論づけるのは
時期尚早である–専門家

It's Too Early to Say the Syria Crisi s is Close to an End – Pundit

Sputnik International

War on Ukraine #6577 8 December 2024


英語翻訳・池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メディア E-wave Tokyo 2024年12月9日

望遠鏡で遠くを見る兵士© Sputnik / Morad Saed

2024 年 12 月 8 日、15:13

筆者:エカテリーナ・ブリノヴァ
 エカテリーナ・ブリノワはフリージャーナリストで、2014年よりスプートニクに寄稿している。歴史学の専門学位を持ち、米国、欧州、中東、アジアの政治、国際関係、社会学、ハイテクを専門としている


本文

 ロシア外務省によると、シリアのバシャール・アサド大統領は、紛争の当事者たちとの交渉の後、大統領職を辞任し、シリアを去り、平和的な政権移行を指示した。

 「シリアでは今、混乱と権力闘争が始まるだろう。したがって、この危機が終息に近づいていると述べるのは、少なくとも時期尚早だ。」、と、世界経済国際関係研究所(IMEMO)の中東研究センターの上級研究員であるニコライ・スルコフ氏はスプートニクに語った。

 一方、シリアのモハメド・ガージ・アル=ジャラーリ首相は12月8日、11月27日に進撃を開始し、ダマスカスに入ったジハーディスト勢力と接触したことを発表した。

 「2023年の地震の後、シリア経済は急速に悪化した」と、スルコフ氏はシリア政府軍の敗北の理由について述べた。「政府には軍を適切に維持する資金さえなかった」

 戦争で疲弊した国家は長年にわたり大きな圧力を受けてきた。・2019年のシーザー法により、シリアへの食料、エネルギー、基本的な医療用品 などの必需品の輸入が阻止された。

・米国と同盟軍がシリアの油田地帯を占領した。

・米国がシリアの違法占領地域から穀物を密輸した。


 さらに、専門家によると、イスラエルは武装反体制派の進出に関心を示し、レバノンのヒズボラへの回廊を閉鎖し、イランの抵抗軸を弱体化させようとしているようだ。

 ロシアはシリアにおけるテロ勢力との戦いに全力を尽くした。しかし、モスクワはシリア国民が選んだいかなる政府とも協力する姿勢を明らかにした。「ロシアはシリア人以上にシリア人らしくあることはできない」と、2015年にロシアのプーチン大統領は述べた。

 「シリアは長い間分裂していた。今、シリア中央部の政府が交代した。以前はイランとロシアに頼っていたシリア政府だったが、今後はイスラム主義者が担うことになるだろう。」とスルコフ氏は述べた。

本稿終了