ナチス絶滅収容所の
百歳の容疑者が裁判に
今年初め、グレゴール・フォルマネクは法廷に
出廷するのに不適格と判断されたが..。
100-year-old Nazi death camp suspect to stand trial. Earlier this year,
Gregor Formanek was deemed not fit to appear before the courts
RT War on Ukraine #6551 4 December 2024
英語翻訳：青山貞一（東京都市大学名誉教授環）
独立系メディア E-wave Tokyo 2024年12月5日
ファイル写真。2014 年 5 月、ドイツのオラニエンブルクにある旧ザクセンハウゼン強制収容所の「Arbeit macht frei (働けば自由になる)」と書かれた門 © Getty Images / Daniel
2024年12月4日 06:08
本文
ドイツの裁判所は、元強制収容所看守とされる100歳の男性に裁判を受ける道を開いた。同男性は裁判に不適格とする下級裁判所の判決を覆した。
ドイツメディアでグレゴール・フォルマネクと特定された容疑者は、第二次世界大戦中にザクセンハウゼン絶滅収容所のSS護衛大隊に所属し、3,300人以上の殺害に共謀したとして昨年起訴された。
医療専門家は2月に、この100歳の老人は身体的、精神的状態のため裁判に耐えられないと判断した。その後、ハーナウの地方裁判所は裁判を継続しない決定を下した。
フランクフルトの高等地方裁判所は火曜、地元の検察庁と数人の共同原告がハーナウ地方裁判所の判決に対して苦情を申し立てたことを受けて、専門家の調査結果は不十分であると判断した。
フランクフルトのトルステン・クンツェ検事総長は今回の動きを歓迎し、この裁判がこの種の裁判としては最後のものになる可能性があり、その歴史的重要性を強調したとドイツの日刊紙フランクフルター・ルントシャウが火曜日に報じた。
ドイツの法律では、ナチスの強制収容所で働いた者は誰でも、そこで行われた殺人の共犯者として起訴される可能性がある。2011年の画期的な判決は、ソビボル絶滅収容所のウクライナ人看守ジョン・デミャニュクが2万8060人のユダヤ人殺害の共謀で有罪となったときの法的先例となった。
それ以来、ドイツではナチス強制収容所の元職員数名が有罪判決を受けている。
フォルマネクは1943年から1945年までザクセンハウゼン強制収容所のSS護衛大隊に所属していたと伝えられている。ベルリンのすぐ北に位置するこの施設は、1936年の建設から1945年にソ連軍とポーランド軍によって解放されるまでの間、20万人以上のソ連兵、ユダヤ人、ジプシー、その他の囚人を収容していた。
さまざまな報告によると、収容所では強制労働、飢餓、処刑、医学実験により4万人から10万人の囚人が殺害されたと推定されている。
本稿終了
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