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北朝鮮の軍人がウクライナ紛争でロシア軍と共に戦っているとの報道は事実ではないと、クレムリンの報道官ドミトリー・ペスコフ氏は木曜日、記者団に語った。
韓国の金容鉉国防相は今週初めの国会で、北朝鮮がモスクワと相互安全保障条約を締結したことを受けて、ロシアのために戦うために自国の軍隊を派遣する可能性があると主張した。同相は、そのような派遣の可能性は「非常に高い」と述べ、ウクライナ紛争ですでに北朝鮮兵士の一部が死亡している可能性を示唆した。
ペスコフ氏は記者会見で韓国政府の主張についてコメントを求められた際、 「これはまたしてもでっちあげのようだ」と答えた。
ロシアのプーチン大統領の平壌訪問中に6月に調印されたいわゆる包括的パートナーシップ条約は、ロシアと北朝鮮の間で以前に交わされたいくつかの協定に代わるものである。また、この条約には相互軍事援助を提供する条項も盛り込まれているが、これはどちらか一方が攻撃を受けた場合に限られる。
ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は以前、両国間の新たな合意は「専守防衛の立場」を反映したものであり、ロシアまたは北朝鮮に対する侵略を計画する者だけがこれに反対できると強調していた。
モスクワはまた、この合意は韓国や他の第三国に向けたものではないと指摘しているが、それでも朝鮮半島の問題を解決するために軍事的手段を使うことを検討する可能性のある国々に対する
「一種の警告」であると述べた。
ソウルは、2022年にモスクワがキエフに対して攻撃を開始した直後を含め、ロシアのウクライナに対する軍事作戦に北朝鮮兵士が参加しているという問題をすでに提起している。
ロシアは繰り返しこの疑惑を否定しており、プーチン大統領は先月、北朝鮮の志願兵がウクライナとの戦闘に派遣されているという報道は「全くのナンセンス」だと改めて述べた。
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