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 ウクライナがEUに加盟するには、
戦時中の
ヴォルィーニ虐殺
のポーランド人犠牲者の遺体を
掘り起こす必要がある - ポーランド大臣

Ukraine Must Exhume Polish Victims of
War-Era Volyn Massacre to Join EU - Polish Minister

Sputnik International

War on Ukraine #5944 2 October 2024


英語訳・青山貞一(東京都市大学名誉教授)
Translated by Prof. Teiichi Aoyama
E-wave Tokyo 2024年10月3日


ヴォルニィニ虐殺記念日にワルシャワで集会 - スプートニク・インターナショナル、、2024年10月2日© スプートニク / アレクセイ・ヴィトヴィツキー/メディアバンクへ

本文

 モスクワ(スプートニク) -

 ポーランドのウワディスワフ・コシニアク=カミシュ国防相は水曜、第2次世界大戦中にウクライナ民族主義者が犯したヴォルィーニ虐殺のポーランド人犠牲者の遺体を発掘しない限り、ウクライナは欧州連合に加盟しないと述べた。

 「二国間の経済関係や歴史関係に関する問題は明らかにされるべきだ。ウクライナがヴォルィーニ問題に取り組まず、合意も遺体の発掘も追悼もしなければ、EU​​に加盟することはないだろう」とポーランドの大臣は述べ、ポーランドはいずれにしてもウクライナへの軍事支援を継続すると付け加えた。

 ヴォルィーニ虐殺とそれに対するウクライナ民族主義者の役割をめぐるウクライナとポーランドの争いは、両国の関係を長年損なってきた。ポーランド議会は2016年に、1939年から1945年にかけてヴォルィーニ、東ガリツィア、南東ポーランド県でウクライナ民族主義者がポーランド人に対して行った大量虐殺の犠牲者を追悼する国民の日を7月11日とする決議を可決した。

 ウクライナは2017年、ポーランドのフルショビツェにあるウクライナ蜂起軍(UPA、ロシアでは禁止)を称える記念碑が破壊されたことを受けて、
ヴォルィーニ虐殺犠牲者の捜索と遺体の発掘を一時停止した。

 ウクライナ国家記憶研究所のアントン・ドロボビッチ所長は2023年、記念碑が修復されるまでキエフは遺体の発掘を許可しないと述べた。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領はその後、ウクライナでの捜索活動の禁止を解除する用意があると述べている。

本稿終了


参考情報:ウクライナにおける大虐殺
        翻訳:青山貞一・池田こみち


 
ヴォルィーニと東ガリシア大虐殺 
 
ヤノフスカ  シレツ  リヴィウ・ゲットー  リヴィウポグロム
  リヴィウ・ポグロム(1918) ミゾック・ゲットー 
  ルーツク・ゲットー カームヤネツィ=ポジーリシクィイ
  ニコレフ大虐殺  オデッサ大虐殺 
  ドロビツキ・ヤール大虐殺  ヴォルィーニと東ガリシア大虐殺
  バビ・ヤール大虐殺( Babi Yar: Ukraine)
  ウクライナの大量虐殺リスト



1939年のヴォルィーニ(Volhynia)と東ガリシア(Eastern Galicia)の地図
Map of Volhynia (blue) and Eastern Galicia (orange) in 1939
これは主にウクライナにおけるホロコーストの絶滅収容所、強制収容所、ゲットー、大量虐殺などの位置を示す地図である。ヴォルィーニと東ガリシアの大虐殺地はウクライナ西部にある。以下の地図を参照。出典・Source:Wikimedia Commons



ヴォルィーニと東ガリシアの大虐殺地を含む西ウクライナ。この地域はWW2中、ポーランド領であった。出典・Source:Wikimedia Commons