ウクライナ最高司令官、 
            クルスクの失敗を認める 
            アレクサンドル・シルスキー将軍は、 
            キーウはロシア軍を前線の「困難な」セクター 
            から引き離すことを期待していたと語った。 
            Ukraine’s top general admits key Kursk failure Kiev had hoped to draw Russian forces away from a “difficult” sector of the front line, Aleksandr Syrsky has said  
            RT War on Ukraine #5616 27 August 2024 
             
            英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問) 
            E-wave Tokyo 2024年8月29日 | 
           
          
              
            ドネツク人民共和国で迫撃砲を撃つウクライナ軍兵士(2024年8月18日)  © Getty Images / Diego Herrera Carcedo 
             
            本文 
             
             ウクライナ軍によるクルスク地方への侵攻は、ロシアに前線の重要なセクターから兵力を迂回させることを狙った高等戦術だったが、モスクワはその餌に乗らなかったと、ウクライナの最高司令官が認めた。 
 
             「クルスク方面での攻撃作戦の任務のひとつは、敵の大部隊を他の方面、とりわけポクロフスク方面とクラホフスク方面からそらすことだった」と、アレクサンドル・シルスキー大佐は火曜日にキエフで行われた記者会見で語った。 
 
             「もちろん、敵はこのことを理解しているので、最も戦闘可能な部隊が集中しているポクロフスク方面に主力を集中し続けている。」と彼は続けた。 
 
             「敵は他の方面から部隊を撤退させようとしているが、ポクロフスク方面では逆にその努力を強めている。」、とシルスキー氏は主張し、ポクロフスクとクラホフスクの状況はウクライナ軍にとって「かなり困難」であると述べた。 
 
             ロシアのドネツク人民共和国西部に位置するポクロフスクとクラホフスクは、ドネツクとドニエプロペトロフスク、ザポロジェを結ぶ重要な補給道路上にある。ポクロフスクはウクライナ軍にとって主要な兵站拠点であり、2014年以来、同軍は同市を厳重に要塞化している。ロシア軍はここ数週間、ポクロフスクへの激しい攻撃を続けており、アメリカ政府高官は月曜日、ロシア軍がポクロフスクに向けて「少しずつ前進」していることを認めた。 
 
             ウクライナ軍は8月6日にロシアのクルスク地方に侵攻し、2022年2月の敵対行為勃発以来、国際的に承認されたロシア領土に対する最大の攻撃を行った。進撃はロシア軍によってすぐに食い止められたが、同地域での戦闘は続いており、ウクライナ軍は依然として国境地帯の多くの集落を保持している。 
 
             ロシア国防省の最新の数字によると、この侵攻によってウクライナは6,600人以上の軍人と73台の戦車、500台以上の装甲車を失った。 
 
             ウクライナ指導部はクルスク作戦の目標について一貫して説明していない。当初、ウクライナの指導者ウラジーミル・ゼレンスキーの事務所は、ロシア領土の占領は、ロシア国民を威嚇し、最終的なモスクワとの和平交渉でより強い立場を得るために必要だと述べていた。 
 
             その後、ゼレンスキーは、ロシア領内に緩衝地帯を作り、クルスクと国境を接するウクライナのスミー州への攻撃をモスクワに命じさせないようにすることが目的だったと主張し、メッセージの内容が変化した。 
 
             しかし、匿名の情報筋が『エコノミスト』誌に語ったところによると、シルスキーは8月上旬に解任の危機に瀕しており、「自暴自棄 」になってクルスク作戦を命じたという。ドンバスでの損失が膨らむ中、シルスキーの主な目的は「(ロシア軍を)ドンバスの掌握から引き離し、将来の交渉のための交渉材料を作ることだった」と英誌は先週報じている。 
 
 
 
            本稿終了 
             
             
             
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