2024年6月11日火曜日、妻のメリッサ・コーエン・バイデンと共に連邦裁判所に到着したハンター・バイデン © AP Photo/Matt Rourke
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ジョー・バイデン米大統領の息子であるハンターが、薬物中毒中の銃器所持に関する3つの連邦政府による告発について、デラウェア州の陪審員から有罪判決を受けた。
ハンター・バイデンは、2018年に銃の購入書類に虚偽記載をし、薬物中毒者ではないと証明をした罪に問われていたが、実際には当時クラック・コカインを使用していた。
火曜日の評決は、バイデンが連邦裁判所で有罪判決を受けた最初の現職大統領の息子であることを意味する。彼は最高25年の禁固刑を受ける可能性があるが、判決ははるかに甘くなると広く予想されている。
週間にわたる裁判の中で、陪審員たちはバイデンの薬物使用歴の詳細や、かつての恋愛相手からの証言を聞いた。また、彼の個人的なメッセージやプライベートな写真も閲覧された。検察側はハンター・バイデンのノートパソコン(大統領の息子がデラウェア州の修理工場に置き忘れたことから、2020年のスキャンダルの発端となったものと同じもの)を証拠として提出した。
バイデンの元妻と2人の元恋人は、彼がクラック・コカインを使用し、麻薬と手を切る努力を怠ったことを証言した。ハンターは証言台に立たなかったが、彼に不利な重要証人は、彼の亡き兄ボーの未亡人で、短期間恋愛関係にあったハリー・バイデンだった。彼女は2018年10月にハンターのトラックでリボルバーを発見し、パニックになって店のゴミ箱に投げ捨てたが、後にその拳銃がそこで発見されたと語った。
検察側は、バイデンが銃を購入した頃に麻薬を買おうとしていたとするメールを提出した。そのうちの1通で、彼はクラックを吸っていたことをハリーに認めた。弁護側は、ハンター・バイデンは自分が書いたことを本気で思っていたわけではなく、単にハリーを遠ざけようとしていただけだと主張した。
「デレク・ハインズ検察官は、最終弁論で陪審員たちにこう求めた。「彼が嘘をついて銃を買うことを決断したことは、彼は法律に違反した。皆さんは、証拠に裏付けられた唯一の評決、有罪を下して頂きたい。」、と。
バイデンの弁護団は、この裁判では、自分たちの主張を「徹底的に」証明したと主張し、検察側の証拠を「醜い」と非難した。
検察側は2023年にバイデン被告との司法取引を成立させようとしたが、裁判官の批判を受けて決裂した。
ジョー・バイデンは公に息子を擁護している。「大統領として、係争中の連邦裁判についてコメントすることはないし、するつもりもないが、父親として、私は息子に限りない愛情を抱き、彼を信頼し、彼の強さを尊敬している。」、と彼は先週の声明で述べた。
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