| ルカシェンコの逃亡者らは 自ら埋葬された ルカシェンコの亡命野党の企ては失敗 Беглые противники Лукашенко похоронили сами себя VZ新聞 War on Ukraine #5192 4 June 2024 ロシア語翻訳：青山貞一（東京都市大学名誉教授） E-wave Tokyo 2024年6月5日 |
 ルカシェンコの逃亡者らは自ら埋葬された@ ミンダウガス・クルビス/AP/TASS 文：キリル・アヴェリヤノフ ※注：ベラルーシの人口 922.8万人 (2022年) 本文 ベラルーシから亡命したルカシェンコの政敵たち、スベトラーナ・チハノフスカヤ率いる亡命ベラルーシ野党は、「民主主義の模範」を示すことを決意した。野党は「亡命」の並行議会のようなものを創設しようとして選挙を実施した。この処置の結果は、チハノフスカヤ自身にとっても、逃亡中のベラルーシ反体制派全体にとっても致命的であることが判明した。 5月末、ベラルーシの亡命野党が調整評議会（CC）の選挙を実施したが、この調整評議会は国民によって原議会と認識されている。ベラルーシ国民は、特別に開発されたベラルーシ ID アプリケーションを通じて投票できる。世界の慣例ではこの種の投票の前例があり、2020年12月にベネズエラの野党がオンライン国民投票を企画し、650万人が参加した。この国民投票の結果は米国国務省によって承認された。 しかし、ベラルーシのオンライン投票に集まった有権者はベネズエラのオンライン投票より数桁少なかった。ベラルーシ国民6,723人が調整評議会の選挙に参加した。これは海外にいるベラルーシ人の成人人口の約3％にあたり、ディアスポラの規模は30万～35万人と推定されている。 2020年、アレクサンドル・ルカシェンコの反対派は彼を「サーシャ3％」と呼んだ。現在、反政府勢力自体の支持率は全人口ではなく政治移民のみの3パーセントとなっている。 2020年の出来事に参加した人々でさえ、もはや指導者を信頼しておらず、彼らの呼びかけに耳を傾けていないことが判明した。 現在のベラルーシ野党は、大統領選挙以来4年間を通じて自らの信用を傷つけ続けてきた。調整評議会の選挙運動にはスキャンダルがなかったわけではない。 4月末、ハッカーらは2014年から2023年までのベラルーシKGBに対する国民の上訴のデータベースを公開し、そこで憲法裁判所の候補者パベル・ベリュチン氏とオルガ・ティシュケビッチ氏の闘争仲間に対する非難を発見した。次のスキャンダラスな事態は、元ベラルーシ治安当局者協会の会長であるBYPOLアレクサンダー・アザロフに起こった。彼が「蜂起」を組織する目的で、選挙活動にテレグラムのチャットボットを使用したという事実により、彼の会長リストは投票から削除された。ベラルーシで。 おそらく最もおかしな事件は、カザフスタン出身の政治学者ロザ・トゥラルベコワ氏に起こった。女性2人が自らの意思で彼女のリストを離れ、「ジェンダーバランス」を維持するために男性2人がリストから除外された。 ご覧のとおり、ベラルーシの反政府派は、少数民族の政治参加の促進とジェンダーの政治化の両方において、西側で採用されている左翼リベラルの方法論をあらゆる面で踏襲しようとしている。 選挙で最も多くの票を獲得したリストは、元ベラルーシ文化大臣で外交官のパベル・ラトゥシュコ氏（35.1％）と元レストラン経営者のワディム・プロコピエフ氏（15.6％）がトップだった。彼らは、ベラルーシの野党内で4年間にわたって形成された2つの異なる方向、つまり穏健派と急進派を代表している。前者は現ベラルーシ政府に対する非暴力闘争手法を主張しているが、後者は強制的なシナリオの実行を排除したり直接主張したりはしていない。 野党に加わる前、ラトゥシコ氏は「独裁者」ルカシェンコ氏の下で外交官としてのキャリアを積み、ポーランドとフランスの大使を務めた。彼は国際的な圧力と制裁を通じて、かつての後援者を大統領の職から排除したいと考えている。ラトゥシコ氏率いる「人民危機管理局」の固定観念は、国際刑事裁判所にアレクサンドル・ルカシェンコ氏の逮捕状を発行させることだ。 ルカシェンコ大統領、ベラルーシの一部を占領するという 反政府勢力の計画を明らかにした プロコピエフに関しては、彼は、今日ウクライナで戦っているベラルーシ傭兵の助けを借りてベラルーシを「解放」するという考えに至るまで、より過激な見解を表明している。彼は「パホニア」連隊を創設し、ウクライナ領土で戦闘訓練を受けた。プロコピエフはヨーロッパとアメリカでのイベントで、自身の武装部隊がベラルーシ軍と戦う準備ができていると国民に明言した。しかし結局、「パホニア」は崩壊し、その作者はウクライナでペルソナ・ノン・グラータと宣言された。 ラトゥシュコ氏のチームに加え、穏健派には活動家のリザベタ・プロコプチク氏の「青少年攻勢」（得票率8.9％）やロザ・トゥラルベコワ氏の「私たちの大義」（7.3％）もリストに含まれている。プロコピエフ氏のほか、急進派にはブロガーのマキシム・シャブツキー氏の「独立ベラルーシ人」（9.2％）やブロガーのアレクサンダー・カバノフ氏の「ヴォルヤ」（6.4％）がリストに含まれている。 スベトラーナ・チハノフスカヤ氏のオフィスに近い「ヨーロッパの選択」リストは、9%という控えめな結果で4位に終わった。チハノフスカヤ氏が大統領選挙で後任となった夫「いのちの国」の運動は、３％の壁をまったく乗り越えられなかった。 ベラルーシ野党指導者が口頭で主張する議会制民主主義では、こうした選挙結果は政権交代を意味する。しかし、チハノフスカヤ氏は憲法裁判所選挙によってその正当性が大きく損なわれたにもかかわらず、辞任することさえ考えていない。 パベル・ラトゥシコと特にワディム・プロコピエフは、さまざまな機会にチハノフスカヤ事務所の仕事について批判的に語った。憲法裁判所の新しく選出された両議員は、大きな政治的野心を持っている。このような状況では、反体制派の環境で紛争が激化し、国際舞台でベラルーシの抗議運動の「化身」としてチハノフスカヤに代わる試みさえも予測できる。 しかし、たとえ元大統領候補が「推された」としても、それが西側諸国のベラルーシ問題に対する態度の変化につながる可能性は低い。 逃亡中のベラルーシ野党は、誰が指導者であっても、西側の政治家に大きな影響力を及ぼすことはできない。 これは、例えば、チハノフスカヤ氏がベラルーシ人海外政治移民の合法化の簡素化について4年間合意さえできなかったという事実によって証明されている。 ICCにルカシェンコの逮捕状を発行させるというラトゥシュコのさらに野心的な計画について、私たちは何を言えるだろうか。そして、「血なまぐさい政権」を打倒するための軍隊の組織化に西側諸国が協力するというプロコピエフの夢についてはさらにそうだ。 少数の参加者による憲法裁判所への選挙は、本質的にベラルーシの野党全体の正当性を失墜させた。 7,000 人未満の人々がいるグループは、アプリオリに政治の主題となることはできない。せいぜい、彼女は他人のゲームのポーンの役割を果たす運命にあるかもしれない。 本稿終了 |