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セルビア与党、地方選大勝利
セルビア進歩党(SNS)は、ほとんどの自治体で「純粋かつ説得力のある勝利」を主張
Serbia’s ruling party wins big in local elections The Serbian Progressive Party (SNS) has claimed a “pure and convincing victory” in most municipalities
RT War on Ukraine #5179  3 June 2024
英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)

E-wave Tokyo 2024年6月4日

ベオグラードで行われた地方選挙で投票するセルビアのアレクサンダル・ブチッチ大統領。© AFP / Andrej Isakovic

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党首のミロシュ・ヴチェヴィッチ首相は、セルビア進歩党(SNS)がベオグラードでの再投票を含め、地方選挙で89市町村中85市町村で勝利を収めたと発表した。

 セルビアの選挙管理委員会は、遅くとも現地時間月曜午後8時(日本時間月曜午後6時)までに暫定結果を公表する予定である。

 ヴチェヴィッチ首相とアレクサンダル・ヴチッチ大統領(両者とも西側の対ロシア制裁への参加に反対)が率いるSNSは、投票が行われたほとんどの場所で「純粋かつ説得力のある勝利」を収めたと、首相は日曜日の投票終了後に記者団に語った。「すべての国民を祝福する」と首相は付け加えた。

 首相によると、2012年から政権を担っている与党が勝利できなかったのは、ハンガリー系住民が多数を占めるバッカ・トポラ、センタ、カンジザの各集落と、ボスニア人が伝統的に自分たちの利益を代表する地方政党に投票するツチンの4カ所だけだった。

 ヴチェヴィッチ氏によると、市議選の投票率は地区によって33%から70%と幅があったという。

 彼はまた、親欧米の野党メンバーがSNSのコールセンターに押し入り、負傷者を出したこと、市民の投票を妨害し、選挙管理委員会のメンバーやジャーナリストを暴行したことを非難した。

 「民主主義社会では、制裁を受けることなく、そのようなことは許されない」と首相は警告した。

 日の投票期間中、与党が「違法な」コールセンターを運営し、一般市民と接触して投票に来るよう促していたと野党が主張したことで、ベオグラードと北部の都市ノビサドで乱闘が報告された。SNS側は、活動家たちの行為はまったく合法的なものだと主張した。

 調査・透明性・説明責任NGOセンターは、今回の選挙後、組織的投票、票の買収、投票の秘密侵害の疑いがあるとして、いくつかの苦情を申し立てた。

 「今回もまた、アレクサンダル・ブチッチとSNSがメディアを独占した。今回の選挙戦は、メディアの濫用、フェイクニュース、ヘイトスピーチが目立った」と、野党「私は戦うことを選択する」連合のリーダーの一人であるラドミル・ラゾヴィッチ氏は主張した。

 自由選挙と民主主義のためのセンター(CeSID)とイプソスが発表した出口調査によると、ベオグラードでは、SNSが53%の票を獲得し、新しく結成された野党「Kreni Promeni(変革のために行こう)」が17%で続いた。

 12月の最初の投票では与党が49議席を獲得したが、その際に広範な違反があったと主張する野党による数週間の抗議の後、首都での選挙の再実行が命じられた。

 ヴチッチ大統領は日曜日に、SNSは議会で「62議席か63議席」を持つことになると述べた。「我々は国を守り、平和を守り、自由を守らなければならない。もう一方では、政治的敵対者にも手を差し伸べていただきたい」と市民に向けて述べた。

本稿終了