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金正恩氏、
新型狙撃銃をテスト、最先端MLRSシステムを視察

Kim Jong Un Tests New Sniper Rifle, Inspects Top-Notch MLRS System
セルゲイ・レベデフ Sputnik Internaional 

War on Ukraine #5133 13 May 2024

英語翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
E-wave Tokyo 2024年5月14日

<写真キャプション:金正恩氏弊紙を閲兵> © Photo:KCMA

著者:Sergey Lebedev セルゲイ・レベデフは中東と東アジアを専門とする
政治と経済の専門家。

  ※注:MLRS
   多連装ロケットシステム(Multiple Launch Rocket System=MLRS)
   は、長射程の阻止砲撃用としてアメリカ陸軍が開発した多連装ロケ
   ット砲である。主にMLRSと呼ばれる。


本文

 北朝鮮の軍事力増強は、アジア太平洋地域の安全保障状況の悪化を反映するものであり、アメリカはアジア太平洋地域における軍事的プレゼンスを拡大している。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長は、新しい狙撃銃をテストし、国の防衛企業を視察しながら、最先端の240mm MLRSシステムを試射した。


© Photo:KCMA


© Photo:KCMA


© Photo:KCMA

 金正恩委員長は国防産業の発展を称賛し、それが世界の潮流と肩を並べるものであると強調した。

 国営KCNA通信は、「最近の国防産業における世界レベルでの目覚ましい発展は、党の国防経済発展戦略とその実行方針の妥当性と活力を見事に結実させたものだ」と付け加えた。

 北朝鮮の指導者はまた、「自動化と合理化が多くの企業で成功裏に実現されていることを高く評価した」と国営メディアは報じた。

 銃器企業を視察した際、金正恩は新型狙撃銃に強い関心を示し、試射して一発一発命中させた。

 金正恩はまた、間もなく配備される新型の240ミリ多連装ロケットシステム(MLRS)生産設備を視察し、そのうちの1台を自ら運転した。

 金委員長は、「党の特別な管理の下にある核心的な国防工業企業は、先陣を切る役割を果たし、朝鮮人民軍の戦争準備を物質的にも技術的にも完全に保証すべきだと述べた」とKCNAは付け加えた。

 平壌は最近、朝鮮半島とアジア太平洋地域の安全保障状況の悪化を理由に、核搭載MLRSを含む国防産業を強化した。

 金委員長は、アメリカが地域ブロックと同盟のネットワークを通じて「アジア版NATO」の設立を計画していると繰り返し強調している。

 ワシントンの反ロシア、反中国、反北朝鮮の姿勢は、この地域の安全保障状況を悪化させるという点で、ロシアの外交当局者も同意している。



本稿終了