日米欧の銀行株価、 約60兆円値下がり SVB経営破綻背景に Sputnik日本 War on Ukraine #3051 18 March 2023 独立系メディア E-wave Tokyo 2023年3月19日 |
2023年3月18日, 23:44 (更新: 2023年3月19日, 02:28) 株価チャート(イメージ) - Sputnik 日本, 1920,
18.03.2023 © Sputnik 本文 米シリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻を背景に、日本、米国、欧州の銀行の株価が、今月に入り16パーセント値下がりした。英紙「フィナンシャル・タイムズ」が伝えた。 今月10日、SVBが経営破綻したことが判明。SVBの資産は連邦預金保険公社(FDIC)の管理下に入った。2008年の金融危機以降に米国で破綻した銀行としては最大規模となっている。その後、ニューヨークを拠点とするシグネチャー・バンクも、12日付で閉鎖。欧州ではスイスの「クレディ・スイス」も信用不安から経営危機に陥るなど、世界的に影響が拡大しつつある。 フィナンシャル・タイムズによると、こうした金融不安を背景に米国、欧州、日本の銀行の株価は3月以降、計約4590億ドル(約60兆円)、約16パーセントの値下がりとなっている。これは2020年3月以降で最大の下げ幅だという。 ドル - Sputnik 日本, 1920, 16.03.2023 「債務の時限爆弾」 米国の抱えるデフォルトリスク=専門家 3月16日, 08:00 最も大きな影響を受けたのは米国の金融機関となっている。市場データによると、日本の大手銀行では、三井住友フィナンシャルグループが月初に5972円だった株価が4997円に、みずほ銀行は2124.5円から1744円に、三菱UFJが962.7円から805円に、ゆうちょ銀行が1170円から1072円にそれぞれ一時的に下がるなど、軒並み値下がりとなっている。 SVBの経営破綻に関連し、一部の専門家からは「2008年の同様の事例以降、監督各機関が行動プランを確立しているため体系的な金融危機は招かない」と楽観的な観測がみられる一方、米国の200近くの信用機関が危険な状態にあるとする研究もあり、予断を許さない状況となっている。 |