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EU加盟国は電力不足に直面する、
と送電網運営会社が分析

EU member to face electricity shortage – grid operator
Industrial demand in Sweden is growing faster than
energy production, Svenska kraftnat says

RT  War in Ukraine 6 Feb 2023


翻訳:池田こみち(E-wave Tokyo共同代表)
独立系メディア E-wave Tokyo 2023年2月7日
© Getty Images / Martin Sandberg

本文

 スウェーデンの送電網運営会社Svenska kraftnat※の電力市場分析担当マネージャーであるマッティアス・ジョンソン(Mattias Jonsson)氏は、2027年から電力不足に悩まされることになるだろうと、日曜日に発表した。

  ※注)Svenskakraftnätはスウェーデンの送電システム事業者。
   これは国営の公益事業であり、1992年に旧政府機関の
   Vattenfallを、発電および配電会社のVattenfallABと送電
   会社のSvenskakraftnätに分割して設立された。
   出典:英文Wikipedia


 この予測は、スウェーデンのエネルギー庁が、スウェーデン運輸庁、エネルギー市場検査局、Svenska kraftnatなどの国の規制機関と協力して作成した最新の報告書がベースとなっている。

 ヨハンソン氏は、スウェーデンの国営テレビ局SVTに対し、「電力生産の拡大をより迅速に開始しなければ、大規模な産業投資ができなくなるリスクがあると見ている。」と述べている。

 今週初めに発表された5カ年の見通しについての報告書によると、スウェーデンの電力消費量は、電力供給力の増加に伴い、長年にわたって安定していたが、その後、増加傾向にある。

 (それどころか)この報告書では、スウェーデンの電力需要は2035年までに倍増する可能性があると概説している。アナリストは、短期的には陸上風力発電が技術的にも経済的にも実現可能であると見ているが、長期的には新たな原子力発電施設が必要になると強調している。また、既存の風力発電の能力を拡大する必要があるとしている。

 試算によると、スウェーデンの発電量は2027年までに約17テラワット時(TWh)に増加し、消費量は44TWh増加するとされている。現在の33TWhのエネルギー余剰は、約6TWhに減少する。

 また、フィンランドの電力消費量はわずかに増加し、生産量も拡大するため、赤字から黒字に転じると予測している。一方、デンマークでは太陽光発電や風力発電の普及が需要に追いつくと予想される。一方、ノルウェーは、黒字から赤字に転じるはずである。

 北欧地域の電力余剰量は、2023年の38TWhから2027年には13TWhに減少すると報告されている。予備力の低下は、悪天候時の電力逼迫をより大きくすることが予想される。