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キーウはモスクワに譲歩するよう
迫られている - ゼレンスキー

世界中の人々が「戦争疲れ」しており、自国への圧力が
高まっていると、ウクライナ大統領が主張した

Kiev’s being pressed into concessions to Moscow – Zelensky
TASS通信 War
in Ukraine- #949 June 6 2022

ロシア語翻訳・青山貞一(東京都市大学名誉教授
独立系メディア E-wave Tokyo 2022年6月7日



© AP / ウクライナ大統領報道官室


本文

 モスクワとキーウの間で進行中の紛争に対する戦争疲れが世界中で高まっていることを、ウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領が月曜日に認めた。

 そのため、「人々は自分たちのために何らかの結果を求めている」とし、敵対行為の平和的解決に向けた同国への圧力が高まっている、と主張した。

 「もちろん、誰もが何らかの結果を得るために我々を少しでも動かそうとしている。

 ゼレンスキー氏は、ウクライナにモスクワとの和平交渉を求める圧力をかけているのがどの政党なのか、正確には詳しく説明しなかった。大統領自身や他のウクライナ高官は、ロシアに領土を譲歩する可能性を繰り返し排除し、自国の全領土を取り戻すと宣言している。

 キーウの領土願望には、紛争が続く中でロシアの支配下に入った土地だけでなく、離脱したドネツクとルガンスク人民共和国、2014年にウクライナから分離しロシアと統一したクリミア半島が含まれている。

 2014年に初めて締結されたミンスク協定の条件をウクライナが履行せず、最終的にモスクワがドネツクとルガンスクのドンバス共和国を承認したことを受け、ロシアは2月下旬に隣国を攻撃したのである。ドイツとフランスが仲介した議定書は、ウクライナ国家内で離脱地域に特別な地位を与えることを目的としていた。

 クレムリンはそれ以来、ウクライナは中立国であり、米国主導のNATO軍事圏に決して参加しないことを公式に宣言するよう要求している。キーウは、ロシアの攻撃は完全に無抵抗であると主張し、武力による2つの共和国の奪還を計画しているとの主張を否定している。