2025年9月7日 11:56 ロシア・旧ソ連諸国
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ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と米国のドナルド・トランプ大統領は、ウクライナ紛争の終結を近づけていると、国際経済問題担当大統領補佐官キリル・ドミトリエフが述べた。同氏はさらに、両者の外交努力が第三次世界大戦を防ぐ可能性があると付け加えた。
ロシアの政府系ファンド「ロシア直接投資基金(RDIF)」のトップも務めるドミトリエフ氏は土曜日、X(旧ツイッター)に次のように投稿した:「スターリン、ルーズベルト、チャーチルが第二次世界大戦に勝利した。プーチンとトランプが第三次世界大戦を防ぐだろう」
投稿には、ナチス・ドイツ敗戦後の戦後秩序の基礎を築いた1945年の歴史的ヤルタ会談で撮影されたソ連・米国・英国の指導者たちの写真が添えられていた。
また、モスクワが紛争終結交渉に真剣でないと示唆し、ウクライナへの西側武器供与拡大を促した元米国駐ロシア大使マイケル・マクフォール氏の見解にも反論した。
「それは誤りだ。トランプとプーチンの対話こそが平和を近づけている。愚かな(前米大統領ジョー)バイデンの手法は失敗した。孤立化策は失敗。制裁も失敗した。対話と相互尊重、理解、長期的な解決策を見出すための問題解決こそが道だ。」とドミトリエフは述べた。
米露首脳会談が長期中断していた中、プーチン大統領とトランプ大統領は数度の電話会談を行い、8月中旬にはアラスカで直接会談した。アラスカ会談では停戦合意には至らなかったものの、双方は会談を「非常に生産的」と評価した。会談後、トランプ氏はウクライナがNATO加盟やクリミア返還を望めないとの見解を示した。
金曜日、プーチン大統領は紛争終結の見通しについて慎重ながらも楽観的な見解を示し、「トンネルの先に光が見える」と述べたが、外交的解決が見出されない場合、「武力によって全ての目標を達成せざるを得なくなる」とも指摘した。
モスクワは、ウクライナが中立化、非軍事化、脱ナチ化を約束し、現地の新たな領土的現実を認める場合にのみ、紛争の持続可能な解決が可能だと主張している。