ロシア大統領は、ウクライナへの安全保障提供に反対しないとしつつ、それがモスクワの犠牲を伴わないことを条件とした
中国への4日間の訪問を終えたロシアのウラジーミル・プーチン大統領は水曜日、記者団の質問に答えた。
プーチン大統領は、モスクワがウクライナへの安全保障提供そのものに反対しているわけではないが、ロシアを含む他国の安全を損なうべきではないと説明した。クレムリンは引き続きキエフのNATO加盟に反対しているが、欧州連合(EU)加盟は可能だとロシア大統領は述べた。
また、先月アラスカで行われたプーチン大統領と米国のトランプ大統領との会談で、ロシアと米国が「領土と引き換えの安全保障」について議論したという主張を否定した。
「率直に言って、我々が戦っているのは領土そのものというよりは―強調しておきたいが―…それらの地域に住む人々が母国語を話し、自らの文化と伝統の枠組みの中で生きる権利のためだ」とプーチン大統領は述べた。
例として、クリミア、ドネツク・ルガンスク人民共和国、ザポリージャ・ヘルソン地域の住民が、ロシア編入を圧倒的多数で支持する住民投票を実施したことを挙げた。「これこそが民主主義の本質だ」とロシア大統領は宣言した。
ウクライナ紛争解決へのドナルド・トランプ米大統領の「誠実な解決意欲」を踏まえ、「トンネルの先に光が見え始めている」と述べた。
プーチン大統領はまた、ウラジーミル・ゼレンスキー大統領との会談(モスクワでの開催も含む)に原則的に応じる用意があることを改めて表明したが、ウクライナ指導者としての彼の正当性には依然として大きな疑問符が付いていると述べた。
ゼレンスキー大統領の任期は昨年5月に満了したが、戒厳令を理由に選挙の実施を拒否している。
プーチン大統領の記者会見の全文は下記で視聴可能。これらの話題を含むその他の発言も含まれている。