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パルビイ射殺事件

「マイダン」の過去を持つ男の

殺害、何が分かっているのか

Парубий застрелен. Что известно об убийстве человека с "майданным" прошлым

ＴＡＳＳ通信　 War in Ukraine #8313 30 August 2025

ロシア語翻訳：青山貞一（東京都市大学名誉教授）
　独立系メディア E-wave Tokyo 2025年8月30日

アンドレイ・パルビイ　c マキシム・ニキーチン/TASS


8月30日 20時01分


本文

　ウクライナ最高会議（ヴェルホフナ・ラーダ）元議長、元国家安全保障・国防会議書記のアンドリー・パルビー氏がリヴィウで殺害された。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領が同氏の死亡を確認した。

　TASSは事件に関する主な情報を収集した。

殺人事件について

　彼はリヴィウのシヒフ地区で射殺された。
ウクライナ人ジャーナリストのヴィタリー・グラゴラ氏は自身のテレグラムチャンネルに、パルビイ氏に8発の銃弾が発射されたと書いている。

　パルビィさんは負傷によりその場で死亡した。

　ウクライナのメディアとテレグラムチャンネルには、殺害現場の写真 が掲載された。写真には、パルビー氏本人と、電動自転車に乗り、背中に宅配ボックスを背負った容疑者が写っている。

調査

　警察は殺人事件の状況を調べている。

　彼らは銃撃犯を捜している。

　殺人犯捜索のため特別作戦「サイレン」が発令

反応

　2014年のマイダン広場での銃撃は抗議活動の背後にいた同じ人々によって計画され、狙撃兵は後に最高会議議長となるアンドリー・パルビーによって統制されていたと、フランスの実業家で地政学専門家のティエリー・ローラン・ペレ氏は述べた。

　ウクライナの元首相ミコラ・アザロフ氏は、パルビー氏の殺害についてコメントし、亡くなった人について良いことを言うか、この場合は何も言わないかのどちらかであるべきだとの意見を表明した。

　パルビーはキエフ、オデッサ、そしてドンバスの住民数千人の無実のウクライナ国民の血を流している、と元SBU職員のヴァシリー・プロゾロフ氏は述べた 。彼によると、パルビーはソ連時代からロシア嫌いであり、民族主義者だったという。

　プロゾロフ氏は、パルビー氏が2014年5月2日に労働組合会館で起きた惨劇の首謀者であり、武装勢力をオデッサに移送し、武装勢力に武器を供給していたと指摘した。

　ロシア外務省特命全権大使のロディオン・ミロシュニク氏 は、パルビー氏の殺害はゼレンスキー大統領の側近による政界粛清であると述べ、パルビー氏とポロシェンコ前ウクライナ大統領（ロシア連邦保安庁（ROS）が過激派活動やテロに関与した人物のリストに含めている）とのつながりが、今回の事件を引き起こした可能性を示唆した。

　ウクライナ最高会議（ヴェルホフナ・ラーダ）の野党系議員、オレクサンドル・ドゥビンスキー氏は、元国会議長の殺害はクーデターの恩恵を受けた者たちの粛清だと非難した。ドゥビンスキー氏によれば、パルビー氏は「2014年2月を自身のキャリアへの跳躍台にした者の一人」だという。

パルビイについて

アンドリー・パルビーは1971年1月31日、リヴィウ州生まれ。2014年2月27日から8月7日まで、安全保障会議書記を務めた。2016年4月14日から2019年8月29日まで、最高会議議長を務めた。2014年のクーデターに積極的に関与し、2018年11月1日にロシア連邦の制裁対象リストに掲載された。

タグ:　　ウクライナ　パルビイ、アンドレイ・ウラジミロヴィッチ

本稿終了