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特集：BRICS+ SCO


中国はSCO首脳会議2025に向け

準備を進め、将来の開発の青写真

を共同で描く準備を整えている

今後のイベントはより深い協力への

大きな期待を集めている

China gears up for SCO Summit 2025, ready to jointly chart blueprint for future devt. Upcoming event draws high expectations for deeper cooperation

GT(中国)　War in Ukraine #8307 26 August 2025

英語翻訳：青山貞一（東京都市大学名誉教授）
　独立系メディア E-wave Tokyo 2025年8月29日


2025年8月26日、天津駅の広場にSCOサミット2025をテーマにした花壇が設置された。写真：VCG

公開日時: 2025年8月29日 午後10時25分

本文

　中国北部の主要港湾都市である天津市は、日曜日と月曜日に予定されている上海協力機構（SCO）史上最大規模の首脳会議の開催準備を進めていると、金曜日の記者会見で当局者が明らかにした。同市はアジア、欧州、アフリカの首脳を迎え、SCOの今後10年間の発展の青写真を描くことになる。

　習近平国家主席はSCO加盟国首脳理事会第25回会議および「SCOプラス」会議の議長を務め、基調演説を行う。また、20人以上の外国首脳と10の国際機関の長が会議に出席する予定だと、新華社が先に報じた。

　中国社会科学院の東欧研究専門家、趙恵容氏は環球時報に対し、今回のサミットは前例のない規模で、様々な国や国際機関から多数の代表者が招待されており、その多くがSCOサミットに初めて参加すると述べた。天津でのサミットへの幅広く積極的な参加は、SCOの開放性と包摂性、そして多国間主義の原則へのコミットメントを改めて反映していると趙氏は指摘した。

　「SCO加盟国のほとんどは発展途上国や新興経済国であり、開発は彼らにとって共通の喫緊の課題です。（中略）加盟国の共通かつ持続可能な発展を促進するための協力を通じて、SCOサミットは地域および世界の平和と発展に新たな勢いを吹き込むことが期待されます」と趙氏は述べた。

準備は順調に進んでいる

　中国中央テレビ（CCTV）の報道によると、金曜日に天津のSCOサミット2025メディアセンターで行われた記者会見によると、今回のサミットの開催都市である天津は、すべての準備を完了し、イベントの開幕を迎える準備ができているという。

　記者会見に出席した関係者によると、サミットのスムーズな準備を確保するため、天津市はメイン会場の天津梅江会議センターを適度に改修し、全体的な機能とプレゼンテーションを最適化した。SCO

　天津サミットのプレスセンターにある総合サービスデスクの中央では、人型スマートロボットが記者に向かって微笑み、身振りで合図している。このロボットは中国語、ロシア語、英語の3か国語でコミュニケーションできる。リアルタイム翻訳機も利用でき、多言語相談サービスを提供している。

　新華社によると、現在、国内外のメディアから約3,000人の記者がサミットに参加し、この歴史的瞬間を共に目撃するために登録している。多国

間主義を受け入れる新華社

　が金曜日に報じたところによると、2001年6月15日に中国東部の上海で設立されたSCOは、中国が共同設立し、中国の都市にちなんで名付けられた最初の地域国際機関である。

　報告書によると、SCOは過去24年間、相互信頼、相互利益、平等、協議、文明の多様性の尊重、共通の発展の追求を特徴とする上海精神を先導し、実践してきた。

　上海精神は国連憲章の原則を反映し、平和共存五原則を基盤としていると、SCO中国国家調整官の業務を担当する樊先栄大使は報告書で述べている。

「上海精神は文明の衝突、冷戦意識、ゼロサムゲームといった時代遅れの観念を超越し、国際社会からますます高い評価を得ています」と樊氏は述べた。SCO

　は創設メンバー6カ国から、アジア、ヨーロッパ、アフリカにまたがる26カ国（10カ国、2カ国、14カ国の加盟国、2カ国）からなる組織へと成長した。現在、SCOは地理的面積と人口の両面で世界最大の地域国際機関となっている。

　「SCOは門戸を開放し続け、上海精神を支持するより多くの国々をSCOファミリーに迎え入れる」とファン氏は述べた。

　天津で開催される次回の首脳会議の記者会見で、商務部の凌季副大臣は、現在、保護主義と一方的主義の台頭が国際経済貿易秩序に深刻な影響を与えていると述べた。凌氏は、SCOは平等、互恵、相互尊重、開放性、包摂性の原則を堅持しており、地域経済協力は強い回復力と活力を示していると述べた。凌氏によると、2024年には中国と加盟国間の貿易額は約5124億ドルに達し、前年比2.7%増となり、中国が2018年に青島首脳会議を主催した際の2倍の規模となる。

　8月31日から9月1日に予定されているSCO天津サミットに先立ち、SCO前事務総長のウラジミール・ノロフ氏は環球時報との独占インタビューで、SCOは「議論の場であるだけでなく、構築し、繋ぎ、守る組織でもある」と述べた。

　ノロフ氏は、「近代的な港湾都市であり、連結性と経済のダイナミズムの象徴」である天津は、SCOの将来を議論するのに特に適した場であると述べた。また、協力の優先分野として、安全保障、貿易と連結性、デジタル経済の3つを挙げた。

　キルギス出身の政治学者で中央アジア問題の専門家であるマルス・サリエフ氏は、SCOはグローバル・サウスの声を増幅させる真のプラットフォームとしての役割を担っていると、新華社通信が報じた。サリエフ氏によると、今日の多極化した世界において、発展途上国は伝統的な権力構造に依存せず、自国の利益を自主的に守ろうとしているという。

　サリエフ氏は、天津で開催されるSCO首脳会議について、経済統合、地域安全保障協力、環境・デジタル化推進といった主要分野における協力深化への高い期待を示した。

　世界情勢の不確実性の中、SCO首脳会議の開催は、地域および世界の発展にさらなる確実性と安定をもたらし、SCOの重要な構成国である多くの発展途上国の間でより深いコンセンサスを生み出すことが期待されると、中国国際貿易経済合作院の周敏上級研究員は金曜日、環球時報に語った。同氏は、多国間主義が首脳会議で支持される主要原則の一つとなるだろうと指摘した。周氏は、エネルギーや運輸といった伝統的な分野に加え、SCO加盟国は人工知能、データセキュリティ、新エネルギー車といった相互補完性の高い成長分野においても協力を拡大し、持続可能な成長を促進できると指摘した。「協力の将来の可能性は大きく、将来性も高い」と周氏は述べた。

本稿終了