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ロシア対外情報庁長官:
ワシントンとワルシャワ、
ポーランドと西ウクライナの
「再統一」を画策

Poland is mulling deploying its "peacekeeper forces" in some regions of
western Ukraine under the pretext of protecting them from Russia,
according to the Russian Foreign Intelligence Service chief.

Sputnik International War in Ukraine - #788
May 7 2022


翻訳:池田こみち(E-wave Tokyo共同代表)
独立系メディア E-wave Tokyo 2022年5月8日

結ばれたウクライナとポーランド国旗>
© AP Photo / Czarek Sokolowski


リード

 ロシア対外情報庁長官によると、ポーランドはロシアからの保護を口実に、ウクライナ西部の一部地域に「平和維持軍」を配備することを検討しているとのこと。

本文

 ロシア対外情報庁長官セルゲイ・ナリシキンによると、ワルシャワとワシントンはポーランドとウクライナ西部を「再統合」する計画に取り組んでいるという。

 「ロシア対外情報庁が受け取った情報によると、ワシントンとワルシャワは、ウクライナの「歴史的所有地」に対するポーランドの軍事・政治的支配を強化する計画に取り組んでいる」と、ナリシキン氏は木曜日に述べた。

 ナリシキン氏は、「統一」の第一段階として、ポーランド軍を西ウクライナに配備する可能性があると指摘した。ワルシャワは「ロシアの侵略から守る」ために、西ウクライナのいくつかの地域に軍を派遣する可能性がある。

 しかし、情報当局者は、ポーランド軍はロシア軍との衝突のリスクが最小の地域にのみ配備されると付け加えた。

 「ポーランド軍の優先的な「戦闘任務には、ウクライナ国家警備隊から、そこにある戦略的施設の統制を徐々に妨害することが含まれる」と述べた。

 ナリシキン氏によれば、この件に関するワルシャワとワシントンの予備的合意では、NATOの委任を受けずに、意欲ある国の参加によって「再統一」を進めることが想定されているという。しかし、ポーランドはまだ「有志連合」のメンバー候補と合意に至っていない。

 「ポーランドの諜報機関幹部はすでに、民族主義者に対抗するワルシャワ指向の『民主的』対抗勢力を形成するために、ウクライナのエリートの『同意できる』代表者を探している」と述べた。「ポーランド政権の計算では、ウクライナ西部の予防的統合は国を分裂させる可能性が高い」という。

 第一次世界大戦後に復興したポーランドは、現在のウクライナ西部の大部分、特にガリシア、ヴォルィーニャ、ポリシアを含んでいた。現代のウクライナの大部分はもともとポーランド・リトアニア連邦の一部であり、後にロシア帝国との間で分割されただけである。

<参考情報>

 ※注)この地図で東ガリシアとヴォルィーニは、現在ウクライナだがWW1後はポーランドのものだった。この2地域ではWW2中、ナチスが来る前に多くのユダヤ人、ソ連人などが地元ファッシスト(今ならネオナチ)により殺害されている。青山貞一

 ※注)青山貞一・池田こみち:ヴォルィーニと東ガリシア大虐殺