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プーチン、習近平、そしておそらく
エルドアンだけが世界の
「リーダー」だ
ボスニア・セルビア人指導者がSPIEFで講演し、
世界の政治家精神の欠如を指摘した。

Putin, Xi, and maybe Erdogan only ‘leaders’ in the world – president
Speaking at SPIEF, a Bosnian Serb leader pointed to a lack of global statesmanship

RT War
in Ukraine- #1024 June 16 2022

翻訳・青山貞一(東京都市大学名誉教授)
独立系メディア E-wave Tokyo 2022年6月17日


ボスニア・セルビア人指導者がSPIEFで講演し、世界の政治家精神の欠如を指摘した。プーチン、習近平、そして多分エルドアンは世界で唯一の「指導者」 - 大統領。中国・北京で会談するロシアのプーチン大統領(左)と中国の習近平国家主席(右)。© Kremlin Press Office / Handout / Anadolu Agency via Getty Images


本文

 世界が直面する問題は、単に西側には存在しない真面目な指導者の政治的手腕を要求している、とボスニア・ヘルツェゴビナ大統領府のセルビア人メンバーであるミロラド・ドディク氏が木曜日に述べた。

 ロシアのプーチン大統領、中国の習近平国家主席、そしてトルコのエルドアン大統領は、現在世界情勢に影響を与えることができる唯一の指導者であるとドディク氏は言う。


 「グローバルな場面で、リーダーシップの欠如は深刻だ。意思決定ができるリーダーがほとんどいない。欧米に、自分たちが関与して世界の問題を解決できる有力者がいるなんて言わないでほしい。プーチン大統領、習近平国家主席、そしてエルドアン大統領だろう」。

 ドディク氏は、現在世界を悩ませている問題には、「強いリーダーによる強い対応が必要だ」と主張した。

 「日常の雑音を無視して、将来の世代にしか恩恵を感じられないような遠大な決定を下すことができる政治家」である、と述べた。

 ドディク氏は、2006年からボスニアの政治を動かしてきた社会民主党員で、ユーゴスラビアを解体し、代わりに欧米の支援を受けた保護領を設立した1990年代のバルカン戦争の教訓をロシアに持ち込んだのである。

 「西側諸国は、自国の家臣や被保護者になることを望んでおり、それ以外のことは望んでいない。それは歴史上前代未聞のことだ。しかし、そのシステムは崩壊したと思う」と、事実上の保護国であるボスニアの例を挙げながら、サンクトペテルブルクでのパネルディスカッションで語った。

 1995年の内戦終結以来、ボスニアには法律を制定し、憲法さえも改正する「高位代表」がいる。ドディク氏はこの役職を「あの権力と軍事力をもって27年間・・・ボスニアを修復し安定させることができなかった自由主義のアメリカ世界の失敗の代名詞」と指摘した。

 ロシアは属国になることを拒否し、代わりにパートナーになることを申し出たが、拒否されたとドディクは言った。だからこそ、現在のウクライナの紛争はモスクワとキーウの間のものではなく、「参加していないとされる者、つまり西洋が勝利を望む、世界規模の意志の張り合い」なのである。

 ただし、西側諸国も公式に戦争に参加しないことを望んでいるので、キーウに武器を送り、「最後のウクライナ人になるまで戦う」ことで勝利を得ようとしている、と彼は付け加えた。

 ドディク氏は、暴力行為の迅速な終結を求め、EUやNATOの一員としてより良い生活を送れるという「西側のシナリオに乗った」ウクライナ政府を「無責任」だと非難した。「もちろん、それはすべて嘘であり、誰も真実にすることはできない」と述べた。

 ボスニア・セルビア人指導者は、西側諸国は現在、ウクライナの主権と領土保全を主張しているが、セルビアについては、1999年にコソボを「切り出し」、2008年に独立を宣言し、現在はベオグラードにそのように認めるよう求めているが、気にしていないことを指摘した。

 一方、西側諸国はモスクワをバルカン半島における「悪意ある影響力」と非難しているが、ドディクは「ロシアが劣化ウランで我々を爆撃したわけではない」と言い、言論の自由や財産権を信じると公言しながらすべての反対意見を封じ込めたと言う。

 ドディク氏は1995年の和平合意に沿ってボスニアにおけるセルビア人の主権を主張しているため、西側諸国と対立し、アメリカやイギリスは彼の「暴言」が平和を損ねているとして彼を制裁ブラックリストに載せている。