エントランスへはここをクリック

ウクライナ侵攻はもはや「差し迫ったもの」
ではない-ホワイトハウス
米国がこの言葉を使わなくなったのは、
意図しないメッセージを作り出してしまっ
たからだとジェン・サキは言う。

Ukraine invasion no longer ‘imminent’ – White House 
The US is no longer using the word because
it created an unintended message, says Jen Psaki

RT  Feb.2 2022

翻訳:池田こみち(環境総合研究所顧問)
独立系メディア E-wave Tokyo 2022年2月12日
 

ホワイトハウス報道官ジェン・サキ氏。2022年2月2日のホワイトハウスでの定例
記者会見で、ジェスチャーを交えて話す
@getty image

本文

 ホワイトハウスのジェン・サキ報道官は2日、記者団に対し、ロシアによるウクライナへの「侵攻」疑惑に関する説明で「差し迫った」という言葉を使わなくなったと述べ、意図しないメッセージを送ってしまったと説明した。

 「私は一度、この言葉を使った。他の人も使ったと思うが、私たちがプーチン大統領が決断したことを知っているという、意図していないメッセージを送ってしまったと思うので、使うのをやめた」とサキ氏は記者会見で述べた。

 「この問題について話したときの大半は、彼が ”いつでも”侵略できるという意味だったと言える。」と付け加えた。

<動画:Twitter コメント>
 ロシアのウクライナ侵攻はもはや「差し迫ったもの」ではない、と 2ヶ月近くも毎日ロシアの侵攻を約束していたホワイトハウスが、発表した。 タリバンへの攻撃を逃した政府にとって、ロシアの侵攻を予言するのは簡単で はなかっただろう。

 サキ氏の発言は、米国の国連特使が火曜日に放送されたNPRとのインタビューで、「差し迫った」の使用から後退したことを受けてのものだ。

<参照>
Ambassador Linda Thomas-Greenfield’s Interview with Leila Fadel on NPR’s “Morning Edition”

 リンダ・トーマス=グリーンフィールド大使は同放送に対し、「いや、差し迫ったものだと主張しているわけではない」と述べた。

 しかし、1月25日に行われたサキ大使のブリーフィングの公式記録は、そうではないと述べている。米国のメディアや情報機関が10月下旬から主張してきたロシアのウクライナ侵攻がまだ「差し迫っている」のかどうかという質問に対して、サキ報道官は次のように答えている。

「差し迫っていると言った以上、差し迫ったままなのです。」と彼女はある記者
に言った。

「差し迫った "というのは、かなり強烈な意味がありますね。そうじゃありません?」と次の質問に対して、彼女はこう答えた。

「そして、それはまだ差し迫ったものであると信じているのか?」という次の質問に、サキは「その通り」と答えた。

 しかし、それ以来、ウクライナのメディアは、ウクライナ語には「差し迫った」の正確な訳がないため、すべては大きな誤解であったという説を流布した。この説明はPoliticoでも取り上げられ、ウクライナのゼレンスキー大統領に「不可避」と誤訳されたと主張している。

 しかし、ゼレンスキー氏の母国語はロシア語であり、ラテン語に由来するこの言葉をうまく訳している。