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先見の明あり!ビン・ラディンはかつて
オバマ殺害を企てたが、それはバイデン大統領
が誕生すれば混乱が生じ、タリバンを
助けることになると考えたからだ.

 
RT Op-ed  2021年8月20日
Prescient, much? Bin Laden once plotted to kill Obama,
as he thought a Biden presidency would
create chaos and aid the Taliban...

RT Op-ed  20 Aug, 2021

翻訳:池田こみち (環境総合研究所顧問)
 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年8月22日
 

左 オサマ・ビン・ラディン、右 ジョー・バイデン>写真提供:AFP/AMDEL

著者:Paul A. Nuttal>
ポール・A・ナットールは、歴史家、作家、元政治家。2009年から2019年まで欧州議会議員を務め、Brexitの著名な運動家でもあった。


本文

 アルカイダのリーダーは、2010年に主要な副官に宛てた手紙の中で予言している。少なくともこの問題に関しては、彼が期待したよりも数年遅れたとはいえ、残念ながら完全に正しいことが証明されてしまったことを指摘するのは私としても心苦しい。

 2010年5月、アルカイダのリーダーであるオサマ・ビン・ラディンは、自分の弟子の一人に驚くべき手紙を書いた。それは、ジョー・バイデンが大統領になると、当時の副大統領が「そのポストに就く準備がまったくできていない」という理由で「危機」に陥るため、バラク・オバマ大統領の殺害を企てるように副官に促したものである。

 オバマ大統領の暗殺は、2つのテロリスト・チームによって行われることになっていた。テロリスト・チームは、当時アメリカ中央軍のトップであったデビッド・ペトレイアス将軍がアフガニスタンやパキスタンを訪れた際にも標的とすることになっていた。ビン・ラディンの屋敷から米軍によって押収され、以前にも記事になった、ウェストポイント陸軍士官学校の「テロとの戦いセンター」(Combating Terrorism Center)のウェブサイトに掲載されている驚愕の手紙の関連部分を紹介しよう。

 「私はシャイク・サイード(彼の魂にアッラーのご加護を)に依頼し、イリヤス兄弟に、パキスタンとアフガニスタンのバグラム地域の2つのグループを用意して、オバマやペトレイアスがアフガニスタンやパキスタンを訪問するのを予測して発見し、どちらかの航空機を標的にするという任務を依頼した。」

 「バイデン副大統領、ゲイツ国防長官、マレン統合参謀本部議長、ホルブルークパキスタン・アフガニスタン特使の訪問は狙わない。(2つの)グループは、引き続きオバマ氏とペトレイアス氏に注意を払う。」

 「彼らを集中的に狙う理由は、オバマが背信のトップであり、彼を殺せば、自動的にバイデンが残りの任期の大統領を引き継ぐのが、アメリカでは当たり前になっているからだ。バイデンはそのポストに就く準備が全くできていないので、アメリカを危機に陥れることになる。ペトレイアスについては、この戦争最後の段階の人であり、彼を殺せば戦争の行方が変わってしまう。だから、イリヤス兄弟には、その仕事に取り組んだ手順・段取りを私に送ってくれるように頼む。」

 先に断っておくが、私はビン・ラディンとそのパチモン教団、そして彼の歪んだイデオロギーのいずれについてもそれを弁解する者ではない。実際、私は英国の主流派政治家の中で、過激なイスラム教徒と関わりを持つべきではないと最も率直に述べた人物であり、そのために左派から不当に非難されたと思う。

 しかし、ビン・ラディンがバイデンに攻撃隊(犬)を呼び寄せる準備をしていたという事実は、それを物語っている。彼は明らかに、オバマ大統領と、その翌月にアフガニスタンの総司令官となったペトレイアス将軍の死を望んでいた。しかし、彼はバイデンを攻撃することを許さなかった。それはなぜか。ビンラディンは、当時からバイデンが弱点になると疑っていたのではないだろうか。

 というのも、バイデンは2009年にオバマ大統領が行った、タリバンの攻撃からアフガニスタンを守るために1万7000人の米軍を追加投入する「サージ(大規模襲撃)」に反対していたからである。「サージ」が成功したかどうかは議論の余地があるが、バイデン氏が反対したことは事実である。

 オバマ大統領の国家安全保障会議の元メンバーであるブレット・ブルエンは、「バイデンはアフガニスタンに関してかなり明確だった......彼はそこから抜け出すべきだと言っていた」と記憶している。昨年、バイデンは、2011年にビン・ラディンを奪還した特殊部隊の作戦(ビン・ラディンの手紙などを回収)にも反対していたことが明らかになった。

 ビンラディンは、10年以上も前から副大統領(バイデン)がこの問題について、全く手に負えない状態であると考えていたため、バイデンがホワイトハウスにいることを明らかに望んでいた。

 また、今日、78歳となったバイデンが、当時はまだ頭脳明晰で、一貫した議論ができた時代であったことも考慮しなければならない。当時のバイデンは正しかったかもしれないし、間違っていたかもしれないが、少なくとも自分の意見を述べるときには明確な頭脳を持っていたのだ。

 現在のバイデンは、明らかに自分の考えを持ち続けることができない(直前まで考えていたことを忘れてしまう)。火曜日に記者からの質問に答えられなかったのは、事前に用意していたあんちょこカード(メモ)が使えなかったからだと思われる。トランプ氏は、毎週のように記者の質問に即答するのではなく、ビル・クリントン氏の元ホワイトハウス報道官であるジョージ・ステファノプロス氏とABC放送で対談することにした。

 言いたくはないが、10年前に予知能力のあったビン・ラディンが予言したことが現実になったのは紛れもない事実である。バイデンが大統領になったことで危機が発生し、それがタリバンに有利に働いているのだ。彼がトップの仕事に対して「全く準備ができていない」ということに関しては、大統領の最も強固な支持者でさえ、彼がアフガニスタンからの撤退を完全に失敗させたことを否定できない。カブール空港を飛び立つ米空軍機の車輪にしがみつき、空から落ちて死んでいく哀れなアフガニスタン人の姿は、永遠に記憶に残るだろう。

 私は、バイデンが任期を全うするとは思っていないし、今回の自ら招いた「危機」の後では、来年の中間選挙で党を率いることもできないだろうと確信している。彼の支持率は、アフガン問題の前から低下しており、彼の健康状態が明らかに悪化していることから、彼の党が追放/追い出しボタンを押して、彼の副大統領であるカマラ・ハリスと交代させたとしても、私は驚かない。

 この結果が世界のためになるとは思えないが、悪くなることはないだろう。