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日本と中国の歴史をひも解くシリーズ

山東省・南京大虐殺
唯一の生存証人、百歳
退役軍人、孫金良氏
百岁抗战老兵孙晋良 山东唯一健在
南京大屠杀亲历者

来源:Qilu Network 作者
来源: 2019年12月13日

中国語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授)
独立系メディア E-wave Tokyo 2022年2月16日
 

孫金良さん

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本文

 速報 12月13日(新華社) -- 100歳の孫金良さんさんは抵抗戦争のベテランで、山東省の南京大虐殺の生存者、現在見つけることができる唯一の人である。

 現在、済寧市維山県に住んでいる。 第6回目の国慶節に、『フラッシュニュース』の記者が済寧市維山県にいる退役軍人とその家族を訪ね、血と涙の歴史を聞いた。

 血気盛んな兵士は、奴隷と化した家族と国を守るために南京に向かった

 漢庄鎮威山県で、記者は2年前から健康上の理由で寝たきりになり、幼い息子と2人で暮らしている老人、孫金良さんに会った。

 ベッドに横たわった孫金良は、もうはっきりとした表情は出せず、コミュニケーションのほとんどは目から入るものだったが、その姿と気迫は、情熱に満ち溢れていた若い頃を彷彿とさせるものであった。


孫金良さん

 1937年、孫金良はまだ17歳であった。 「七・七事件後、日本軍は山東を攻撃し、日本の飛行機は延州を無差別に爆撃した。 当時、孫金良の身長は1.5メートルしかなく、徴兵の最低条件である1.6メートルに達していなかった。

 その年の11月末、情熱的な孫金良は、宋上海戦争の傷病兵の救出に参加するため、両親の背中を押して南京に向かった。

 末っ子の孫中啓は、孫金良が南京へ走った経験を語るとき、山東省曲阜出身の孔徳剛という人のことをよく口にしていた、と回想する。 孫金良は汽車で南京の浦口に着き、フェリーで下関に向かい、南京の第37軍病院医長の孔徳剛を見つけ、「宋・上海戦」で避難してきた負傷兵の医療に参加するように要請した。


孫中啓さん

 次男の孫雅雅が、孫金良に「なぜ南京に行くのか」と尋ねたことがあるが、孫金良は「国を守りたい、死者や奴隷になりたくない」と即座に答えたという。"

 「万人坑」の端で死を免れ、二度にわたって日本軍の銃弾に倒れる寸前まで行った。

 孫金良がベッドに横になっている時、時折、彼の口から一言二言、言葉が出ることがある。 いつも側にいる末の嫁によると、最初の2年間は「銃声、砲弾」といった言葉をよく口にしていたが、最近はもう言わなくなったという。

 82年前、孫金良が南京に到着して間もなく、南京戦が始まり、5日間にわたって戦われた。 南京陥落後、彼は二度も日本軍の機関銃に倒れる寸前まで行った。

 1937年12月9日夜から10日未明にかけ、日本軍は南京の中和門と光化門を攻撃しはじめた。 孫金良の任務は、陣地に赴き、負傷兵を搬送することであった。

 「末の嫁である張建平は、孫金良が12月9日と10日をこうして過ごしたと老人が回想するのを聞いていた。「もう中国軍の守備隊や負傷した兵士の死体があちこちにあり、とても悲惨な状態で、あちこちで悲鳴が上がっていました。」



 南京守備隊に引きずられて「機関銃点呼」を受けたのがいつだったのか、孫金良にとって、その後の日々は悪夢のようであった。「万人坑」で、みんなが一人ずつ立ち、他の人が一人ずつ倒れていくのを見たそうだ。

  孫金良がまだ入隊していないことが判明する前に、「死の部隊」から引き抜かれたのだ。 また、ある日、突然、荷物を運ぶ重労働に引きずり出され、「死に場所」まで案内されたとき、彼とその後ろにいた男たちが死にそうになったこともある。 このような体験を語る息子や娘たちは、何度も言葉を詰まらせ、南京に対して複雑な思いを抱いたという。





 78年後に南京に戻る 「あの時の大砲の音が今も聞こえる」

 南京大虐殺の後、孫金良は桓武平兵学校に入学し、やがて第16将軍集団の砲兵将校になった。1941年、桓武平兵学校を卒業した孫金良は戦地に赴き、砲兵将校として戦場に立った。1948年末に孫金良は故郷へ戻った。


孫金良さん

 2015年12月13日、孫金良は末娘婿の張建平を伴って再び南京に戻り、中華門の城壁の端で石に触れ、張建平に 「今でもあの時の砲声が聞こえるよ」と言ったという。 この言葉に、張建平はその場で目を潤ませた。



 孫金良がまだ元気だった頃、彼はパートナーと2人で暮らしていた。 現在、旧家は葉っぱだらけだが、家の中に入ると、やはり幟の壁が印象的である。 老いてなお、孫金良が子供たちとよく交わす言葉は「満足」である。 孫金良の考えでは、昔に比べて今の生活は非常に充実しており、「満足だ」という言葉が最も繰り返される。

フラッシュニュース記者 李錦儀
インターン 曄培山 特派員 馮麗莉 文琉輝 王华強


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