日本と中国の歴史をひも解くシリーズ 日本軍「慰安婦」制度のさらなる証拠: 歴史はページをめくっていない(2) ~上海の172の慰安所が明らかに~ 1军“慰安妇”制度再添铁证:历史并未翻篇 来源:徐静/中国新聞網 2021年9月18日 中国語翻訳:青山貞一(東京都市大学名誉教授) 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年12月23日 |
総合メニュー へ 本文 【上海9月19日】 日本はなぜ、圧倒的な証拠があるにもかかわらず、「慰安婦」強制連行の罪を否定しようとするのだろうか。 中国新聞社 徐静 記 特に9月の上海師範大学は、中国本土で唯一、学内にある「慰安婦」の悲惨な実態を証拠として残す博物館が、新型肺炎の流行でまだ公開されていないため、静かなものである。 南京麗江慰安所展示館の初代学芸員でもある上海師範大学中国慰安婦研究センター所長の蘇志亮教授らは、戦時中に日本軍が使用したコンドームや秘密のクリーム、被害者遺族が日本へ提訴に行った際のパスポート、被害者遺族が海外の公聴会に出席した際の書類、日本に対して提訴した賠償請求の起訴状など、過去30年にわたって日本の慰安所にあった様々な遺物や寄贈物を収集してきた。 「博物館」は2016年10月22日にオープンし、ここ数年で地図や写真、慰安所用品、重要な遺品など500点以上の収蔵品を追加した。 博物館の外、ブンウォンビル前の芝生には、第二次世界大戦中の慰安婦制度による数百万人の犠牲者を象徴する、平和な韓国・中国人の慰安婦像が立っている。 少女像は太陽に照らされ、静かに力強く座っている。 調査センターの調査によると、第二次世界大戦中、約20万人の女性が日本軍に連行され、性奴隷として使役されたという。 上海は、第二次世界大戦中の日本軍の犯罪的な「慰安婦」制度発祥の地であり、日本軍の慰安所の数が最も多い都市でもある。 蘇志亮は1993年からチームを率いて、戦時中の日本の公文書、中国における日本の文献・書籍、日本人退役軍人の記憶、戦時中の中国の新聞資料、中国人被害者や目撃者の証言、そして現地調査を通じて、上海の慰安所を調査している。 「その証拠に 上海の172の慰安所が明らかに(The Evidence: Shanghai's 172 comfort stations revealed)」は、調査に基づき、日本軍国主義者が「慰安婦」制度で行った残虐行為を示す有力な証拠となった。 近年、研究センターの研究チームは湖南、海南、山西に何度も足を運び、中国大陸で生きている被害者の数を14人と確認している。 同センターは、今後も犠牲者の生活、医療、葬儀の支援や学術研究の推進に努めていく。 日本では、生存者を「金で雇われた売春婦」と呼んだり、証言やその他の証拠の正当性を攻撃するなど、「慰安婦」問題の否定、正当化、軽視が蔓延している。 今年4月27日、日本政府の閣議で答弁書が確定し、「従軍慰安婦」という言葉を今後の教科書から禁止することが明確になった。 文部科学省は9月8日、出版社5社による教科書の「慰安婦」表現の修正・削除要請を認め、「従軍慰安婦」を「慰安婦」に、「強制連行」を 「強制動員」または「収用」に置き換えることで合意した。............。 今年3月、自民党は「命令と3年間の自民党運動指針」を発表し、「「歴史的戦争」や領土・主権などの問題について、多様な手段を講じて戦略的対外発信を強化していく」とした。 「歴史戦」とは何か? 長年「慰安婦」研究に取り組んできた華東理工大学社会発展研究所の朱乙天所長は、2014年4月に出た「歴史戦」は、本来「慰安婦」をはじめとする歴史的事実と戦争責任に関する議論だと説明する。「日本人は勇気を出して、歴史を武器に積極的に戦争に参加し、中国や韓国を主なターゲットに含めるようなイニシアティブを取るべきです。」と。 「日本の与党と右翼勢力が一緒になって進める「歴史戦」は、日本における歴史修正主義の傲慢さを示す明確な動きであり、その政変や外交戦略とも極めて密接に関連している。」 朱乙天氏は、日本の最大与党の公式文書に「歴史戦」という表現が登場し、2021年の優先課題に設定されており、強い警戒が必要であることを想起した。 (終了) 総合メニュー へ |