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米国はパレスチナ・イスラエル紛争に関する
国際的な正義の反対側にいる。中国外相
新華社 
 2021-05-16
US on opposite side of international justice
over Palestinian-Israeli conflict: Chinese FM

 By Xinhua


翻訳:青山貞一 Teiichi Aoyama(東京都市大学名誉教授)
 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年5月16
日 推敲中

 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年5月16


2021年5月15日、ガザ市にあるアルジャジーラTVやAP通信のオフィスや居住用アパートが入っていたジャラタワーがイスラエルの空爆を受けて煙を上げている。イスラエルは、国際的なメディアの事務所が入っているガザ市の高層ビルに、ハマスの情報機関の資産が入っていたため空爆したと発表した(写真:新華社)。

 アルジャジーラTVやAP通信のオフィス、住居などが入っていたジャラタワーがイスラエルの空爆を受けて煙を上げている(ガザ市、2021年5月15日)。イスラエルによると、ガザ市の高層ビルにはハマスの情報機関の資産があったため、国際的なメディアの事務所が入っているビルを空爆したという。

 中国の王毅国務委員兼外相は土曜日、パキスタンのシャー・マフムード・クレシ外相と電話会談を行い、現在のパレスチナ・イスラエル間の紛争に対する中国の立場を説明した。

 ここ数日、イスラエルとパレスチナの紛争は継続的に拡大しており、多くの犠牲者が出ていることは憂慮すべきことであると王毅は述べ、この問題に関する中国の見解と提案を示した。

 まず、王は、状況悪化の根本的な原因は、長い間、パレスチナ問題の正当な解決がなされていないことにあると述べた。

 特に近年、中東和平プロセスが本来の軌道から外れ、国連安保理決議が真摯に履行されず、特にパレスチナ人の独立国家建設の権利が継続的に侵害されていることが、パレスチナ人の窮状に拍車をかけ、パレスチナとイスラエルの対立が激化し、紛争が繰り返されていると王氏は指摘する。

 パレスチナ問題の正当な解決なくして、パレスチナとイスラエル、そして中東の真の平和は得られないことが証明されていると王氏は指摘する。

 第二に、今急がれているのは停戦と暴力の停止であり、安保理は早期のデエスカレーションを求める責任があると王氏は述べた。

 中国は5月の安保理議長として、パレスチナ・イスラエル紛争に関する2回の緊急協議を開催するように働きかけ、報道声明を作成し、安保理が行動を起こすように誘導しているという。

 しかし、残念ながら安保理は合意に至っておらず、米国は国際的な正義の反対側に立っていると王は述べ、安保理のすべてのメンバーが相応の責任を果たし、地域の平和と安全を維持するために効果的な努力をするよう求めた。

 第三に、パレスチナ問題の究極の解決策は、二国間解決の実施にあると王は述べた。中国は、日曜日に国連安全保障理事会でパレスチナ・イスラエル紛争に関する公開討論を行う予定であり、すべての当事者がこの問題について統一した声を上げることを期待している。

 中国は、安全保障理事会が二国間解決を再確認し、パレスチナとイスラエルに二国間解決に基づく和平交渉を早急に再開するよう促すべきだという意見を持っている」と王は付け加えた。

 中国は今後も、パレスチナ人が正当な民族的権利の回復に向けて努力するという正当な理由をしっかりと支持し、政治的対話を通じた現在の問題の正当な解決を支持し、国連、アラブ連盟、イスラム協力機構がこの点で建設的な役割を果たすことを支援していく」と王氏は述べた。

 一方、クレスシ氏は、パキスタンは現在のパレスチナ・イスラエル紛争に関する中国の立場に同意し、二国家間の解決とパレスチナ人の正当な理由を支持し、パレスチナ側とイスラエル側の間の対話と交渉による解決を促進することを提唱していると述べた。

 また、中国が安全保障理事会で正義を貫いていることを高く評価していると述べた上で、停戦と暴力の停止、状況の沈静化を達成するための方法を見つけるために、中国とのコミュニケーションと調整を強化していきたいと語った。