中国の探査機、火星に着陸 china.org.cn: 2021年5月15日 China's probe lands on Mars china.org.cn: 2021-05-15 翻訳:青山貞一 Teiichi Aoyama(東京都市大学名誉教授) 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年5月16日 公開 |
中国国家宇宙局(CNSA)が2021年3月4日に発表したファイル写真は、中国の探査機「天問1号」が撮影した火星の高解像度画像である。中国初の火星探査機を搭載した着陸機が、火星に着陸したことをCNSAが土曜日の朝に確認した。 (CNSA/Handout via Xinhua) 中国初の火星探査機を搭載した着陸機が、北京時間の土曜日早朝に火星に着陸したことが確認された。 中国が地球以外の惑星に探査機を着陸させるのは初めてのことである。 探査機、着陸機からなる天問1号(Tianwen-1)は、2020年7月23日に中国南部の島国である海南省の海岸にある文昌宇宙船発射場から打ち上げられた。これは、中国の太陽系惑星探査の第一歩であり、赤い惑星での周回、着陸、ロービングを1つの任務で完了させることを目的としている。 天への問いかけを意味する天問(Tianwen)という名前は、古代中国の詩人である曲淵(紀元前340~278年頃)が書いた詩に由来している。中国初の火星探査機は、古代中国の神話に登場する火の神にちなんで「Zhurong」と名付けられており、これは赤い惑星の中国語名「Huoxing(火の惑星)」と呼応している。 この探査機は、約7ヶ月の宇宙旅行を経て2月に火星の軌道に入り、2ヶ月以上かけて着陸候補地の調査を行った。 土曜日の未明、探査機は駐船軌道から降り始め、午前4時頃に着陸機と探査機を収めたエントリーカプセルが(公道)軌道船から分離した。 約3時間の飛行の後、エントリーカプセルは赤い惑星に向かって急降下し、高度125kmで火星の大気に突入し、任務全体で最もリスクの高い段階に入った。 まず、特別に設計されたエントリーカプセルの空力的形状が、火星大気の摩擦によって減速した。秒速4.8kmから約460mまで速度が落ちたところで、約200平方メートルの面積を持つ巨大なパラシュートが展開され、秒速100m以下まで速度を落とし続けた。 その後、パラシュートと探査機の外側のシールドが切り離され、着陸機と探査機が露出した状態になり、着陸機の逆噴射ロケット(リトロ・ロケット)が発射されて、さらに速度がほぼゼロになった。 注)リトロ・ロケット(the retro・rocket ) これは元の英語を単独で辞書ではなくグーグル検索 に掛けると、逆噴射ロケット、すなわち地上に下りるた め、通常の逆の噴射をさせ、落下しないようにゆっくり 降りるためのものであることが分かります。 火星表面から約100メートルのところで空中停止(ホバリング)して障害物を確認し、表面の傾斜を測定した。障害物を避け、比較的平坦な場所を選んでゆっくりと降下し、4本の緩衝脚で無事に着地したのである。 CNSA月探査・宇宙計画センターの耿雁氏は、火星の大気中を約9分間かけて降下する過程は、地上からのコントロールがないため非常に複雑で、宇宙船が自律的に行わなければならなかったと語る。 「1つ1つのステップには1回しかチャンスがなく、それぞれの行動は密接につながっています。少しでも不備があれば、着陸は失敗していたでしょう」と語っている。 。 |