安倍元首相は中国を脅して 日本に火遊びをさせようとしている 環球時報社説 2021年11月2日 Abe is tempting Japan to play with fire by threatening China: Global Times editorial Nov. 2 2021 翻訳:池田こみち Komichi Ikeda(環境総合研究所顧問) 独立系メディア E-wave Tokyo 2021年12月3日 |
<写真キャプション:安倍晋三 提供AFP> Shinzo Abe Photo: AFP 本文 日本の安倍晋三元首相は2日、中国大陸が台湾島を攻撃した場合、日本は傍観するな、と露骨に喧伝した。彼は、「台湾の緊急事態は日本の緊急事態であり、したがって日米同盟の緊急事態でもある」と述べた。さらに、「軍事的な冒険は経済的な自殺への道である」と脅した。 安倍首相は、長い間、このような悪口を言いたかったのかもしれない。しかし、日本の当局は、中国に対してこのように咆哮する勇気はない。安倍首相は、退任後に自分を満足させるために、このような馬鹿げたことを誇示することしかできなかったのであり、それは彼の下降線上の不安と喪失感を反映している。もし日本が台湾に対してこのような政策をとるならば、それは経済的な問題だけでなく、日本の自殺行為である。 日本の右翼政治家は、中国と日本のパワーバランスが完全に逆転していることを認識すべきである。日本が中国を植民地化していじめることができるという古い夢は断ち切るべきである。その時代はもう終わったのだから。日本の政治家の世襲家族としての安倍家は、少なくとも安倍晋三の母方の祖父にまで遡る深い右翼のDNAを持っていることが知られている。「中国脅威論」で日本国民を騙し、日中対立を煽るのは、日本の右翼の魔法の暗号ある。 島国に住む日本の国民は、特別な危機感を持っている。安倍首相のような右派の政治家は、それを利用するために努力を惜しまない。彼らは、中国が統一後に釣魚島や琉球諸島などを「強制的に占領」することで、日本の海洋航路の安全性が脅かされると日本国民に誤解させている。台湾問題を操作することは、安倍首相が自分の影響力の残存を維持するための最も目を引く方法である。彼には、依然として、日本の平和主義憲法の改正を推進し、それを自分の顕著な業績の一つにしたいという野心がある。 しかし、安倍首相のような右派がどんなに歯を食いしばっても、中国がますます強くなるのを止めることはできないし、中国の統一プロセスを妨げることもできないのである。中国の力は、これらの政治家が自分の狂気を実際の日本の政治的方針に変えてしまうことを強く封じ込めるだろう。安倍首相は、中国の国防予算は日本の4倍であると述べた。それならば、彼は冷静な頭を持つべきだ。「台湾有事」の際に日本が軽率な介入をすることは、山に爪楊枝を投げつけるようなもので、間違いなく中国から壊滅的な反撃を受けることになる。 日本の軍国主義は、かつて国民に破局をもたらした。記憶が障壁となって、日本社会が右翼に追随して再びリスクを負うことがないようにしてほしいものだ。 中国は必ず統一されるので、日本の将来は台湾海峡の状況に縛られてはいけない。 日本は再統一された中国とうまくやっていく覚悟が必要だ。 台湾島の将来をアメリカに期待してはいけないし、日本が中国に対して強大な 地位を得るためにアメリカに期待してもいけない。 日米同盟は万能ではなく、日本は常識的に中国と共存していく必要がある。中国と日本がお互いに尊重し合い、相互利益の原則に基づいて交流してこそ、両国はWin-Winの結果を得ることができる。米国と同盟して中国に対抗することは、日本にとって悪しき道であり、戦略的にも行き詰まる。 中国と日本の間に世論の反発を生み出そうと懸命に努力してきた安倍首相とその仲間たちが、日本の新たな罪人であることは、歴史が証明するだろう。彼らは、日本を極めて危険な戦略的方向へと導いた。 一方で、彼らは中国との新たな確執を生み出すだろう。他方では、米国への依存を強め、中国の台頭を背景に、中国と米国の間に戦略的な駆け引きの余地を設けるという日本の歴史的な機会を捨てることになる。日本の役割はさらに矮小化され、「共犯者」のような存在になっていくだろう。日本の戦略的自律性は、東アジアの中でも最悪であり、東南アジアの一部の国よりも劣っている。 安倍首相のような人物に率いられて、中国との戦いで道を誤ることを避けられるかどうかは、日本社会全体の知恵と感情指数が試される。 |