2001.7.23掲載

ムラサキイガイを生物指標とした
ダイオキシン全国調査
〜キックオフミーテイング〜

共 催 

サーフライダーファウンデーション・ジャパン(SFJ)
東京農工大学・高田秀重研究室
環境総合研究所(ERI)

※本調査にはトヨタ財団から助成があります。

1.開催月日

7月21日、午後1時より午後4時30分

2.開催場所

藤沢市市民会館

3.開催プログラム

全体進行 上田 真寿夫(SFJ)

3−1 市民参加によるムラサキイガイ全国調査の背景

〜魚貝ダイオキシン類・重金属類のリスク・アセスについて〜
青山貞一/環境総合研究所

ここ数年、東工大大学院で「環境政策とNGO・専門家の役割」、早大教育学部総合講座で「住民参加の環境評価」を担当しつつ、住民参加による全国環境調査とそれに基づく政策提言を議会、行政に行っています。
今回のムラサキイガイ調査では海洋汚染による魚貝汚染とそれによる健康リスクについて具体的データをもとに話しました。
1. 先行する全国松葉ダイオキシン測定監視活動の概要
2. ダイオキシン類の毒性に関する最新知見
3. 重金属類の毒性に関する最新知見
4. ダイオキシン類等、重金属類が発生源から環境を経由して人間に摂取されるまでの経路
5. 魚貝の体内摂取とリスク評価



3−2 ムラサキイガイ・パイロット調査報告

池田こみち/環境総合研究所
国際市民参加学会会員

ここ3年、全国で4万人以上が参加し実行しているクロマツの針葉を生物指標とした環境大気中のダイオキシン類の長期平均濃度を測定分析し政策提言する調査担当しています。
この9月に韓国で開催されます国際DXN学会に宮田秀明摂南大教授らと共著で論文発表
を行います。
今回は、昨年夏に藤沢市の引地川河口および境川漁港、江ノ島マリーナで採取したムラサキイガイのパイロット分析調査の結果をもとに話しました。
1. 調査の背景と目的
2. 現地試料調査(サンプリング)
3. 採取したサンプルの概要
4. サンプルの分類
5. 分析項目
6. 分析機関
7. 分析方法
8. 分析結果
9. 再分析結果にもとづく検証



3−3 マッセルウオッチ -貝を使った環境モニタリング-

東京湾と東南アジアの調査結果
高田秀重/東京農工大学

国内外でムラサキイガイを使った各種海洋汚染を調査してこれらた高田先生が、それら貝をサンプルとして海洋汚染を監視するマルセルウォッチの基本概念,歴史,方法,事例、それにレジンペレットをつかった海洋汚染監視の可能性などについて報告しました。
1. マッセルウオッチの基本概念
2. インターナショナルマッセルウオッチの歴史
3. アジアマッセルウオッチ-1997-1999
4. 東京湾のマッセルウオッチ
5. マッセルウオッチとペレットウオッチ

高田さんからは、農工大での講義「環境汚染化学」の「モニタリング」のレジュメをもとに報告しました。




3−4 今回の全国調査の概要/これからの調査計画について

上田 真寿夫/SFJ
質疑/応答

青山、池田、高田3名の報告に対するフロアーからの質疑応答を行ないました。
また今後の全国調査の具体的方法について説明しました。


3−5 地元のサーファーのアクション

塩坂さん/ワームアップ

藤沢市の荏原製作所藤沢工場からの高濃度ダイオキシン類の引地川及び海域への排水垂れ流し問題のその後について報告しました。


3−6 レジンペレットによる海洋汚染監視について

小島あずさ/クリーンアップ全国事務局(JEAN)

クリーンアップの立場からレジンペレットを用いた海洋汚染監視活動について提案しました。

レジンペレット


3−7 湘南地区での簡易水質調査の結果発表

SFJ/湘南支部

SFJ湘南支部が継続的に行っている簡易水質汚濁測定によるCOD等の測定報告とその課題について報告しました


3団体の詳細内容は下記のHPをご参照ください>

◆環境総合研究所 Environmental Research Institute (ERI)
  http://eritokyo.jp/
◆東京農工大学/高田研究室
  http://www.tuat.ac.jp/~gaia/shige/syoukai/shige3e.htm
◆SURFRIDER FOUNDATION JAPAN
  http://www.surfrider.gr.jp/

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