2002年6月7日南日本新聞 |
クロマツの葉によるダイオキシン調査を続けるグリーンコープかごしま生協は、6日、鹿児島市で報告会を開いた。2001年度の鹿児島県内の平均濃度は、過去三年間で最も低かったことなどを研究機関が説明した。
クロマツの葉はダイオキシンを蓄積しやすく、汚染状況の調査に適した性質を持つ。全国に分布し、地域間の比較も可能。
同生協は、01年度、鹿児島市や鹿屋市など5検体を採取した。平均濃度は0.41ピコグラムで、99年度の0.65ピコグラム、00年度の0.98ピコグラムを下回った。
同研究所の池田こみち副所長は、全国的に濃度が年々低下傾向にあることを説明。12月から焼却炉の法規制が厳しくなるため、自治体が炉の改造など対策を進めているためと分析した。同生協の眞田龍子理事長は、「濃度の数字にこだわらず、組合員がどうかかわっていくか考える機会にしたい」と話した。