<今日の一枚>
「杉並病」発症の現場

青山貞一  2007.12.25 転載禁
 ごく一部の人々を除き、大部分の日本人が忘れている公害病がある。通称、「杉並病」である。 名前の由来通り、東京都杉並区井草に1988年に東京都清掃局によって設置されたいわゆる不燃ゴミを圧縮し圧縮して容量を減らすための施設である。その周辺で起きた病名をさしている。

 以下は衛星画像を3次元処理した杉並中継所の周辺地域です。一枚目の写真(図1)は杉並区側から中継所を見たもの、二枚目の写真(図3)は練馬区側から中継所を見たものである。

 杉並区側の患者の多くは一枚目の写真の左下の住宅に居住しており、練馬区側の患者の多くは二枚目の写真の右下の住宅に居住していた(している)。

 中継施設は地下にあり、地上部にある図2写真の排気塔(9m弱の高さ)及び排気口(3m弱の高さ)から膨大な種類の汚染物質が排出され、地を這うように各住宅地に移流、拡散、沈降、滞留したとされている。


図1 杉並区側から中継所を見たもの


図2 地下にある中継所施設から排気される排気塔と排気口。
    下の箱の丈夫が換気口。


図3 練馬区区側から中継所を見たもの

 以下は杉並中継所をグーグルマップで示したものである。マウスを使うことで以下の地図を拡大、縮小、移動させることができる。また地図、航空写真、地形の3種を選び表示させることができるので試して欲しい!

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