−世界的電脳網環境研究職人組:ERI−International Intelligent Environmental Policy Think Tank ERI株式会社 環境総合研究所(ERI)
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1986年、「環境冬の時代」に設立した株式会社
環境総合研究所(ERI)も1996年7月1日で創立10周年を迎えます。ERIは、それ以前の15年以上に及ぶ環境コンサルタントの経歴と実績をもとに、青山貞一、池田こみちの2名により当初設立された超ミニの「研究職人グループ」であると言えます。
私たち(青山貞一、池田こみち)は、この10年間、巻末に掲げます多くの看護婦さん(非常勤研究員)や若手インターン(研究員)の熱意ある参加と絶大な協力をえながら、ここまでやってきました。その背景には、私たちの”環境問題の解決に寄せる強力な信念とビジョン、シナリオ、プログラム”があったからだと思います。 |
環境問題と真剣かつ真摯に取り組むためには、大きな組織では困難なことが経験的に分かります。ERIは設立以来、今日に至るまで非常勤研究員を含め10名を超えたことはありません。組織についての基本方針は、現在も不変です。この基本方針は、バブル崩壊後、官民を問わず多くの組織が財政難、経営難に陥る中でとくに威力を発揮しています。
また、若手研究員の育成についても、徹底したERI流を踏襲し、”研究職人”としての素養、技能を磨くため、調査からシミュレーション、アセスメント、プランニングに至るまで、さまざまな分野で厳しい教育訓練、実地訓練を行っています。環境問題は、現場から乖離しては、まともな研究、対応が困難であるからです。 |
この10年間、ERIは、環境政策を積極的に支援する環境専門のシンクタンクとして、また、国公立、民間、大学を問わず環境関連研究機関が手がけない難題に敢然と挑戦する世界的NGOとして、いくたの実績をあげ高い評価をてきました。この基本方針は、今でも不変です。ERIにあっては、難題であればあるほど、やりがいがあるテーマであります。
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一方、自主研究やNGO活動の分野でも、我が国の他のシンクタンク、国公立研究所が手がけない数多くの調査研究を自主研究として手がけ公表してきました。 「湾岸戦争の地球環境への影響予測」や「東京臨海副都心の環境影響予測」などは、その好例です。 また、今や企業の環境対策はISO14000シリーズが中心となっていますが、ERIでは、企業の環境認識、活動を詳細にわたり「ECODAS」(Eco-business Data Aquisition System)として世に公表してきました。さらに、国連会議はじめ世界各地で開催される環境関連会議にNGOとして参加し、我が国の経験、抱える課題をスピークアウトしてきました。今年もトルコのイスタンブールで開催されました国連ハビタットUに参加し、我が国の都市、住宅、交通、土地利用問題をNGOの立場から発言してきました。 さらに、国交がない中華民国(台湾)などへの民間環境技術協力を積極的に押し進め、中山高速公路の計画アセス、環境アセス支援はじめ実質的な環境配慮を現地スタッフとともに行い、高い評価を得てきました。 ところで、日本における環境問題の原点は言うまでもなく、水俣病、四日市喘息などに象徴される公害病、公害事件です。これについても、ERIは「川崎公害訴訟」原告団からの委託調査として大規模なシミュレーションを敢行し、東京高裁において証人として出廷し、戦後の高度経済成長の下での産業優先政策が結果として地域における大気汚染患者の増加をもたらしたことを高度なシミュレーション結果から立証するなど、他のシンクタンク、大学関係者では引き受けない難題にも正面から第三者調査権吸機関として真面目に対応してきました。 |
ERIは設立以来、パソコンはじめマイクロエレクトロニクスやネットワークを駆使した「電脳網環境研究職人組」として活動し、絶えず時代の最先端を歩んできました。過去10年間開発し続けた高度で高速なパソコン環境シミュレーションシステムは、現在でも世界的に通用する一級品であると自負しています。 この分野は、5年前から鷹取 敦、葛城直樹らの若手技術者の参加をうることにより、一層の技術の革新が見られました。25種を超えるパソコン情報システム(シミュレーション、データベース、画像処理、解析等のソフト)は、現在、自治体の現場で手足として使われています。 世はインターネット、情報ハイウェーの時代、高度情報化社会に突入しています。 ERIは、インターネットに象徴される情報ハイウェーをもとに、「コンピュータ民主主義」を実現すべきと考えてきました。対話型情報交流を可能とするコンピュータ通信を生かす上で、市民参加、情報公開の主要な道具とすることは急務です。 |
以上に加え、ERIは太陽光発電、風力など自然がもつエネルギーを化石燃料、ウラニウムなどハードエネルギーの長期代替と考え、家庭や民生分野で積極的、具体的に利用するために、さまざまな実験、実用を試みその成果、データを公表してきました。また、科学技術庁の原子力円卓会議など公の場においてNGOの立場、市民の立場から情報公開の必要性、政策立案の透明性の確保などについて発言してきました 。 これは、地球温暖化による地球規模の危機とともに、原子力廃棄物がもたらす未曾有の影響を考慮すればできるだけはやく、ソフトエネルギーによる社会構築が必要となることは明らかです。 また、オフィス、研究員の自宅などにおいても自然系エネルギー利用を推進しています。1996年春に竣工した所長の自宅では東京都品川区の密集地にありながら、風力発電及び太陽光発電システムが設計当初より建築計画に組み込むなど、まさに隗より始めています。 |
今後、21世紀に向け、地域から地球まで環境問題に果敢に取り組む「研究職人」グループとして、ERIはなお一層努力し、世界に冠たるシンクタンクそしてNGOを目指す所存です。
どうか、ERIの今後の活動に、なお一層のご支援をお願い致します。 |